出版社内容情報
だらしない病気だ、犯罪者だ、責任感がない――
世間の差別・偏見がつきまとうギャンブル依存。
ギャンブル依存症という共通の病気があり、
医療と自助グループにつなげれば解決だ、という従来の対応に
異議をとなえ、目の前の現象(ギャンブル行動)に惑わされず、
その人の生活歴・成育歴・家族歴などから複合的な背景を見つめ、
楽しみも取り入れながらその人に合った個別的・長期的な人生支援を
提案する。
日本で初めてギャンブル依存の人を支える施設
(認定NPO法人ワンデーポート)を作り支え続けた著者が、
20年以上の活動の中で多くの当事者に関わりながら得た実感とは。
事例紹介と専門家との対話から望ましい支援のあり方を考える。
【目次】
第1章 従来の方法では苦しむ人がたくさんいる!
第2章 さまざまな当事者と家族のケース
第3章 専門家(児童精神科医、東京都自閉症協会 前理事長 など)
との対談
内容説明
「ギャンブル依存症」という共通の病気があるわけではない。問題の背景は個別で多様!目の前の現象に惑わされず、生活歴・成育歴・家族歴などから複合的な背景を見つめ、楽しみも取り入れながら個別的・長期的な人生支援を提案。
目次
第1章 病気という思い込みや診断で苦しむ人がたくさんいる(「依存症は病気」だと考えていた活動初期(2000年~2005年頃)
発達障害や知的障害がある人に向きあった変革期(2005年頃~2012年頃)
暮らし・仕事・余暇の視点に基づく個別支援へ(2012年~2020年頃)
コロナ禍での変化の時期(2020年~2022年頃)
どのように向きあえばよいのか)
第2章 さまざまな当事者と家族のケースから考える(若者のケースと家族支援;女性のケース―ハラスメントとの関係;知的障害のケース;家族からの相談のケース)
第3章 専門家との対談(人生を変えてやろうなんておこがましい―児童精神科医・朝倉新さん;関わりの基本は「本人理解」―東京都自閉症協会前理事長・今井忠さん;不動産業は人生支援―不動産業・小野寺正夫さん;ただともに「ある」こと―社会福祉職・大橋俊弘さん;障害制度を利用するデメリットも大きい―研究者・宮永耕さん)
特別寄稿―物質使用障害の常識を安易に持ち込まないで(篠原菊紀)
著者等紹介
中村努[ナカムラツトム]
NPO法人ワンデーポート理事、施設長。1967年生まれ。学生の頃からパチンコにのめり込む。大学を卒業後、私立高校の非常勤講師に就くが、競馬や非合法のギャンブルにハマり、生活破綻。約5年失踪生活。29歳のとき、自助グループに参加し、ギャンブルをやめる。2000年にワンデーポートを設立。好きなことは写真を撮ること、ランニング、ボウリング、森高千里のライブに行くこと
高澤和彦[タカサワカズヒコ]
精神保健福祉士、浦和まほろ相談室代表。1963年生まれ。埼玉県職員として勤務し、埼玉県立精神医療センターで依存問題を担当。2007年浦和まほろ相談室開設。精神保健福祉センターなどで依存問題の助言者、家族教室講師、相談員、研修講師等を務めている。ワンデーポート家族相談担当。依存の問題の支援に携わる人たちの勉強会代表。好きなことは、旬の農産物買い出し、ランニング、坂道系アイドル番組を観ること
稲村厚[イナムラアツシ]
司法書士。1959年生まれ。ギャンブルに問題がある人の日本で初めての支援施設・NPO法人ワンデーポートの設立からかかわり、現在、理事長。NPO法人リカバリーサポート・ネットワーク理事。精神保健福祉センター等において家族教室講師、個別相談を担当。日本大学法学部卒業。南山大学人間文化研究科教育ファシリテーション専攻修了。1997年全国青年司法書士協議会会長。日本司法書士会連合会理事、神奈川県司法書士会専務理事を歴任。好きなことは、50年以上、プロ野球阪神タイガースのファンを続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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納間田 圭
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