内容説明
錯綜するポーランド、リトアニア、ベラルーシ、ウクライナ地域の歴史に独自の視線で大きな足跡を残す“早坂史学”生成の原点!ポーランドの連帯運動、ソ連の崩壊とウクライナの独立を現地で体験した歴史家であり、碩学泰斗の歴史家たちの教えを真摯に受けとめ、若くして知遇を得た研究者との変わらぬ交流を維持する一学究の歩み。
目次
第1章 往古の士族共和政ポーランドの歴史を訪ね歩く(早坂眞理)(生い立ちと研究への道のり;はじめてのポーランド留学(一九七四年一一月~一九七九年二月)
さらば!蝦夷地よ。最初の赴任地、茨城大学時代
憧れの旧ソ連研修へ出発する
ウクライナへ足を延ばす
中部イタリア旅行、リトアニア・ベラルーシ旅行、そしてモスクワを離れる
ワルシャワからトルン、そしてパリヘ
帰国後の後始末
東工大へ配置換えとなる
ロシア人旧教徒の村落調査を実施する
脳梗塞に倒れる―別荘暮らしをはじめる
ベラルーシ研究を本格化させる―ポーロツク・ルーシの発見
定年―再び病魔に倒れる
イェジィ・スコヴロネク名称学術功労賞を受賞する
見果てぬ夢―自伝の執筆、最高のジンテーゼをめざして)
第2章 極東から東欧史を瞥見する(ユーリ・ムィツィク)
第3章 早坂眞理のリトアニア・ベラルーシ史研究に寄せて(ヤン・ユルキェヴィチ)
著者等紹介
早坂眞理[ハヤサカマコト]
東京工業大学名誉教授。1948年、札幌市出身。1983年、北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了。1974~79年、ワルシャワ大学歴史学部およびポーランド科学アカデミー歴史研究所留学。1992~93年、旧ソ連科学アカデミー・スラヴ学バルカン学研究所客員研究員。1994年、ポーランド科学アカデミー歴史研究所客員研究員。1983~1996年、茨城大学教養部専任講師、助教授、教授歴任。1996年~2014年、東京工業大学工学部教授配置換え、同大学院社会理工学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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