内容説明
なぜ韓国は「反日」をやめざるをえなくなったのか。対日批判、中国への傾斜…北の核実験で韓国はやっと誤算に気づいた。韓国の国益は中国ではなく、日米だ。朴政権はそこを見誤ってはならない!
目次
序章 なぜ韓国は「残念な国」なのか?
第1章 ガラス細工の日韓関係
第2章 国際的地位を理解できない韓国
第3章 ビジョンを描けない韓国
第4章 対日意識を変えられない政治とマスコミ
第5章 日韓関係をよくする決め手
著者等紹介
武藤正敏[ムトウマサトシ]
1948年、東京都出身。横浜国立大学卒業後、外務省入省。朝鮮語研修の後、在大韓民国日本国大使館勤務。参事官、公使を歴任。前後してアジア局北東アジア課長、在オーストラリア日本大使館公使、在ホノルル総領事、在クウェート特命全権大使などを経て、2010年、在大韓民国特命全権大使に就任。2012年退任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mazda
25
大使経験者が書いている本なので、韓国のリアルが掲載されているのだろうと思います。ニュースではどうしても反日の声が大きいのですが、大多数の一般市民からはそういった空気を感じることはないそうです。ただ、一部の人の声が大きくなって聞こえるだけ、と言われても、それで大きな損害を被っているのだから、日本としては立場を硬化させるのはどうしようもありません。どう考えても韓国が悪い、と言わざるを得ないのは、大使の意に反するようで悪いですが、仕方ないです。反日が自分たちの不利益になっていることに、早く気付いてほしいです。2017/02/22
るるぴん
3
元韓国大使による韓国の政治動向のなぜ?と解説、中国の覇権主義的脅威に備えるために、韓国は反日姿勢を改め、日米との連携を強めるべきとの持論。韓国は指導者によって、反日姿勢の強弱、中米との関係の濃度が極端に変わり、一貫性が無さすぎて国際的な信用を失っていることに気づくべき。どこもそうかもしれないが、気骨あるカリスマ的な大物政治家がいないために政治が機能しないのが最大の危機かも。民主主義というわりには、忖たく主義で三権が分立していないのも痛い。司法の判決も政権によってかなり曖昧ってのが怖い。2019/09/01
skr-shower
3
2016年の本。現時点において、韓国を信頼するには難しく、前向きに楽観的過ぎる内容になってしまっているかと…2019/02/01
yasu7777
2
★★★☆☆ 稲沢3259-5922021/12/23
河童
2
2016年4月に出版された本。2015年12月の慰安婦合意後の日韓関係がやや改善されつつあるころの本ですので、内容がかなり楽観的に思えます。現在の状況は言われる通り戦後最悪の日韓関係です。武藤さんがこの時点でもっていた希望はすべて消え去っております。今後さらに予測不可能な日韓関係となることは明らかでしょう。2019/11/26