出版社内容情報
社会と隔絶した「ボミューニュ」の集落で
孤立して暮らす人びと……
彼らの索漠とした生活は、平穏な暮らしへと変わって
行きうるものでもあった……
本作は「牧神三部作(第1作『丘』、第3作『二番草』)」
の第2作である。
人びとは、主人公のハーモニカの演奏により
住人相互のコミュニケーションが取り戻され、
ふたたび人間らしい暮らしを楽しめるようになった。
人間社会の外にあるような世界の驚異を扱うのが
「牧神三部作」の特徴である。
主人公アルバンが奏でるハーモニカの限りなく雄弁な音楽に、
この世のものと思えない、それがあらわれている。
内容説明
頑迷固陋な農民に幽閉されている女性を救うのは、アメデの献身的な友情と雄弁なハーモニカの音楽とアルバンの高邁な精神の力であった。初老の農夫と純真な青年の友情の物語。
著者等紹介
ジオノ,ジャン[ジオノ,ジャン] [Giono,Jean]
1895年‐1970年。フランスの小説家。プロヴァンス地方マノスク生まれ。16歳で銀行員として働き始める。1914年、第一次世界大戦に出征。1929年、「牧神三部作」の第一作『丘』がアンドレ・ジッドに絶賛される。作家活動に専念し、『世界の歌』や『喜びは永遠に残る』などの傑作を発表する。第二次大戦では反戦活動を行う。1939年と1944年に投獄される
山本省[ヤマモトサトル]
1946年兵庫県生まれ。1969年京都大学文学部卒業。1977年同大学院博士課程中退。フランス文学専攻。信州大学教養部、農学部、全学教育機構を経て、信州大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- 酒に生きるおやっさん