芥川龍之介幻想ミステリ傑作集 魔術

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  • サイズ A5判/ページ数 283p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784779125430
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

犯罪、探偵、風刺、幻想、神秘…謎解きと解かれざる神秘という二重の意味でミステリにこだわった芥川のミステリアス傑作集!「謎解き」と「解かれざる神秘」という二重の意味で

ミステリにこだわった芥川の

犯罪、探偵、風刺、幻想、神秘、そして心の声が聞こえてくる

ミステリアス傑作集。



芥川龍之介の文章は、身辺の出来事を写生しただけのような

心境小説風の小品から、それどころか

随筆として書かれたものさえ、ほのかに神秘が匂い立っている。



今もよく読まれている芥川は、その意味では

現役の、生きているといってもいいほどの存在なのだが、

その作品にも人生にも死にも、

まだ解かれていない謎があるのである。



現今のアンソロジーにもあまり入らない名作が

現代仮名遣いで甦る!

収録作品





二つの手紙



開化の殺人



疑惑



魔術



沼影



早春



鴉片







蜃気楼



春の夜は



三つの窓



死後



十本の針(遺稿)



饒舌



猿蟹合戦



桃太郎



酒虫



さまよえる猶太人



るしへる



黄梁夢



仙人



おしの



女仙



浅草公園 ―或るシナリオ





解説 理知と不可知のラビリンス 長山靖生

芥川 龍之介[アクタガワ リュウノスケ]
著・文・その他

長山 靖生[ナガヤマ ヤスオ]
編集

内容説明

「謎解き」と「解かれざる神秘」芥川龍之介がこだわった二重の意味のミステリ。犯罪、探偵、風刺、幻想、神秘、そして心の声が現代仮名遣いによって甦る!

著者等紹介

芥川龍之介[アクタガワリュウノスケ]
1892(明治25)年~1927(昭和2)年、小説家。東京帝国大学在学中の1914(大正3)年2月に一高同期の菊池寛、久米正雄らと共に同人誌『新思潮』(第三次)を刊行。第四次『新思潮』に「鼻」を発表し夏目漱石に認められる。「芋粥」「藪の中」「地獄変」など、『今昔物語集』『宇治拾遺物語』といった古典から題材をとったものが多いが、「羅生門」「奉教人の死」「枯野抄」等の王朝物・キリシタン物・歴史物等から、「秋」「大導寺信輔の半生」等の現代物・私小説的な作風へと転じている

長山靖生[ナガヤマヤスオ]
評論家。1962年茨城県生まれ。鶴見大学歯学部卒業。歯学博士。文芸評論から思想史、若者論、家族論など幅広く執筆。1996年『偽史冒険世界』(筑摩書房)で大衆文学研究賞、2010年『日本SF精神史』(河出書房新社)で日本SF大賞、星雲賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

吉田あや

81
美しさに恍惚とさせる描写を重ねながら、神経質で濃密な悪夢を囁くように繰り出す短篇たち。時折見せるユーモアが並列する作品が特に大好きで、「桃太郎」のその後や、「猿蟹合戦」の法廷劇の辛辣さや突っ込みは最高!梶井基次郎の「桜の樹の下には」と根底の世界観が通ずるような、睡蓮の花咲く沼の、妖艶な水底を脳裏に焼き付ける「沼」が初読みの中で一番心惹かれた。表題作に限らずまさに「魔術」というタイトルがぴったりの傑作集。2019/02/05

HANA

66
幻想ミステリ傑作集と銘打たれているはいるものの、トリックやギミックを駆使した狭義のミステリは収められておらず。どちらかというと人生や人の心の謎の様なものを描いたものが中心。ただ編者解説にあるようにどの作品にもここにある世界とはちょっと別のもの、神秘が含まれているように思う。それは後半の異界譚や寓話めいたものに顕著だけど、前半の現実に即したような作品にも多々含まれているよう。鴎外の「高瀬舟」を思わせる「開化の殺人」や「疑惑」には特にそれが感じられる。収録作は独特の光芒を感じれるものばかりで読んでいて満足。2019/02/08

mii22.

65
犯罪、探偵、風刺、幻想「解かれざる謎と神秘」の短篇集。中でもたった2頁ながらも幻想色が濃い「沼」が断然好み。昼か夜かもわからない、背丈よりも高い蘆の茂った沼のほとりを歩いているおとこ、その向こうにある不思議な世界に憧れてやがておとこは..。その他では表題作「魔術」迷子の視点でシナリオ形式で描かれた「浅草公園」も幻想色が濃い目で好き。軽快なタッチの「春の夜は」ある男の身の上話にグッと引き込まれていった「疑惑」も面白かった。2019/06/18

かんらんしゃ🎡

57
魔術、死後、ドッペルゲンガー、桃太郎、仙人。そそられる題材ばかりの短編集で、さてどんな感想が書けるか自分でも期待しながら読みだした。優しい言葉で書かれているものあれば、ふり仮名あっても理解できない難文もある。寓話的教訓を得ようとしても軽くいなされたり、深読みさせてもらえなかったり。読後は魔術をみせられたようにただポカンとしてしまった。ハスに構えたシニカルな人生訓だけを学びとってきた。2019/09/29

マカロニ マカロン

22
個人の感想です:B+。長山靖生氏の編集による芥川の幻想ミステリ短編集。芥川は古典をリメイクした印象があったが、『開化の殺人』、『疑惑』などは正にミステリ。『魔術』、『沼』、『影』などの幻想小説、『猿蟹合戦』、『桃太郎』はNHKの『赤ずきん裁判』や『むかしむかし、あることろに死体がありました』的な展開。特に『桃太郎』は芥川死後日本が中国、東南アジアに侵略戦争を仕掛けていく未来を暗示しているようでもある。『さまよえる猶太(ユダヤ)人』、『おしの』のキリスト教関連の話は意外な気がした。芥川作品のパラダイム転換!2023/05/26

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