アメリカのフェミニズム運動史―女性参政権から平等憲法修正条項へ

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アメリカのフェミニズム運動史―女性参政権から平等憲法修正条項へ

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779124716
  • NDC分類 367.253
  • Cコード C0036

出版社内容情報

アメリカの憲法では、

いまだに、男女平等が明記されていない、

って知っていますか?



1920年に女性参政権を獲得した後、

アメリカの「フェミニズム運動」は、

どのように展開されたのか──



全米女性参政権協会(NAWSA)、

全国女性党(NWP)、

全国女性有権者同盟(NLWV)の組織の膨大な一次資料をもとに、

1910年代の女性参政権運動、

1920年代半ばにかけてのNWP内における

平等憲法修正条項(ERA)を作成するまでの過程と

NLWVの母性保護を基軸とした社会福祉法制定過程に焦点を当てる。





さらに、「第一波フェミニズム」の思想と実践の成果は、

「第二波フェミニズム」にどのように継承されたのか、

ニューヨークのラディカル・フェミニズムの組織をとおして考察する。

序章

 1 研究史

  (1)女性参政権運動研究史

  (2)全米女性参政権協会(NAWSA)と全国女性党(NWP)に関する研究

  (3)1920年代のフェミニズム研究

  (4)第二波フェミニズム運動に関する研究動向──多文化主義からのまなざし

 2 本書の構成・概要と意義





第1章 女性参政権運動

   ──全国女性党(NWP)の全米女性参政権協会(NAWSA)からの分離 1913─1916年

 はじめに

 1 1913年のワシントン・パレードの歴史的意義──人種をめぐるポリティクス

 2 議会同盟(CU)のNAWSAからの独立──州権論をめぐる確執

 3 CUのNAWSAからの決別──NWP設立を中心に

  (1)CUとNAWSAとの対立

  (2)CUの戦術──連邦レベルの女性参政権へ

  (3)NWP結成

  (4)NAWSAの戦略──第一次世界大戦参戦に向けて

 4 海外膨張政策と帝国をめぐる論争

 おわりに





第2章 第一次世界大戦期から女性参政権成立までの運動

   ──1917─1919年

 はじめに

 1 第一次世界大戦参戦と女性参政権運動

  (1)全米女性参政権協会(NAWSA)内部における戦争協力の論理形成過程

  (2)NAWSAの1917年大会決議

  (3)全国女性党(NWP)の反戦平和策と闘争の急進化

 2 連邦議会における女性参政権に関する論議

  (1)1918年の連邦議会公聴会

  (2)1918年の連邦議会での論議

 3 NAWSA、全国女性有権者同盟(NLWV)、NWPの戦術

   ──執行委員会・大会決議から 1918─1919年

  (1)NAWSAの活動 1918年

  (2)NAWSA大会──参加の論理形成 1919年

  (3)NLWV全国委員会 1919年

  (4)NWPP執行委員会 1918─1919年

 おわりに





第3章 女性参政権成立とフェミニズム運動

   ──平等憲法修正条項(ERA)成立過程を中心に 1920─1923年

 はじめに

 1 全米女性参政権協会(NAWSA)ならびに全国女性有権者同盟(NLWV)の戦術

   ──執行委員会・大会決議から 1920─1923年

  (1)NAWSA・NLWV大会 1920年

  (2)NLWV──母性保護への尽力 1921年

 2 全国女性党(NWP)の再出発 1920─1923年

  (1)NWP執行委員会ならびに評議会

   ──女性参政権獲得後の組織の方針をめぐって 1920─1921年

  (2)NWP大会ならびに執行委員会 1921年

  (3)NWPの政策──ERA成立過程における母性保護をめぐる葛藤 1921─1922年

  (4)ERA成立までの過程 1922─1923年

 おわりに





第4章 1920年代のアメリカのフェミニズム運動

   ──平等憲法修正条項(ERA)、社会福祉法制をめぐる論争を中心に 1919─1925年  はじめに

 1 ケーブル法をめぐる論争

  (1)ケーブル法成立の経緯

  (2)ケーブル法成立と移民の「アメリカ化」

 2 シェパード・タウナー法をめぐる論争

  (1)全国女性有権者同盟(NLWV)とシェパード・タウナー法案 1920─1921年

  (2)シェパード・タウナー法と移民政策

  (3)保守派による母性主義フェミニズム批判

 3 ERAをめぐる論争

  (1)保護か平等かをめぐる論争再考

  (2)全国女性党(NWP)とERA 1923年

  (3)NLWVのERA批判 1921─1925年

 おわりに





第5章 ニューヨークの女性解放運動とラディカル・フェミニズムの理論形成

   ──1963─1972年

 はじめに

 1 女性解放運動の原点としてのニューヨーク・ラディカル・ウイメン

  (1)ラディカル・フェミニズムの起源

  (2)ニューヨーク・ラディカル・ウイメンの結成

  (3)ニューヨーク・ラディカル・ウイメンとヴェトナム反戦運動

  (4)フロリダペーパーとミス・アメリカ・コンテスト反対

  (5)プロウーマンラインの誕生とニューレフトからの決別

 2 レッドストッキングズとフェミニズム理論構築

  (1)レッドストッキングズ設立と中絶に関する公聴会

  (2)レッドストッキングズ宣言とフェミニズム理論構築

 3 ザ・フェミニスツ

  (1)ザ・フェミニスツの結成

  (2)ザ・フェミニスツの理論

  (3)ザ・フェミニスツの分裂と終焉

 4 ニューヨーク・ラディカル・フェミニスツ

 5 ラディカル・フェミニズムの越境

   ──家事労働有償化論争とレズビアン・フェミニズムに見る国境、人種の越境

  (1)家事労働有償化論争をめぐる越境

  (2)セクシュアリティをめぐる越境

   ──シスターフッドから「女性と同一視する女性」へ

 おわりに





最後に──女性平和運動への視座

栗原 涼子[クリハラ リョウコ]
著・文・その他

内容説明

1920年に女性参政権を獲得した後、アメリカの「フェミニズム運動」は、どのように展開されたのか―全米女性参政権協会(NAWSA)、全国女性党(NWP)、全国女性有権者同盟(NLWV)の組織の一次資料をもとに、1910年代の女性参政権運動、1920年代半ばにかけてNWP内における平等憲法修正条項(ERA)を作成するまでの過程とNLWVの母性保護を基軸とした社会福祉法制定過程に焦点を当て、「第一波フェミニズム」の思想と実践の成果は、「第二波フェミニズム」にどのように継承されたのか、NYのラディカル・フェミニズムの組織をとおして考察する。

目次

第1章 女性参政権運動―全国女性党(NWP)の全米女性参政権協会(NAWSA)からの分離・一九一三‐一九一六年(一九一三年のワシントン・パレードの歴史的意義―人種をめぐるポリティクス;議会同盟(CU)のNAWSAからの独立―州権論をめぐる確執
海外膨張政策と帝国をめぐる論争)
第2章 第一次世界大戦期から女性参政権成立までの運動―一九一七‐一九一九年(第一次世界大戦参戦と女性参政権運動;連邦議会における女性参政権に関する論議;NAWSA、全国女性有権者同盟(NLWV)、NWPの戦術―執行委員会・大会決議から 一九一八‐一九一九年)
第3章 女性参政権成立とフェミニズム運動―平等憲法修正条項(ERA)成立過程を中心に・一九二〇‐一九二三年(全米女性参政権協会(NAWSA)ならびに全国女性有権者同盟(NLWV)の戦術―執行委員会・大会決議から・一九二〇‐一九二三年
全国女性党(NWP)の再出発―一九二〇‐一九二三年)
第4章 一九二〇年代のアメリカのフェミニズム運動―平等憲法修正条項(ERA)、社会福祉法制をめぐる論争を中心に・一九一九‐一九二五年(ケーブル法をめぐる論争;シェパード・タウナー法をめぐる論争;ERAをめぐる論争)
第5章 ニューヨークの女性解放運動とラディカル・フェミニズムの理論形成―一九六三‐一九七二年(女性解放運動の原点としてのニューヨーク・ラディカル・ウイメン;レッドストッキングズとフェミニズム理論構築;ザ・フェミニスツ;ニューヨーク・ラディカル・フェミニスツ;ラディカル・フェミニズムの越境―家事労働者有償化論争とレズビアン・フェミニズムに見る国境、人種の越境)
最後に―女性平和運動への視座

著者等紹介

栗原涼子[クリハラリョウコ]
1953年千葉県生まれ。1978年東京教育大学文学部国語国文学専攻卒業。1985年サラ・ローレンス・カレッジ大学院女性史専攻修了。東海大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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おかし

0
ひとまず第5章を読んだ。2023/02/08

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