内容説明
砲撃で負傷した左腕をかばいながら、右手で自決用の手榴弾を探す。「ない!しまった」と思う間もなく敵の手榴弾が炸裂し、泥をかぶる。暗夜の戦い…。気がつけば米軍の捕虜に!戦争記録文学の金字塔!時代を超えて再び世に問う!附録 ゲーテル物語。サンデー毎日大衆文芸賞受賞作品(第44回昭和28年度・下期)
目次
第1章 サイパン島の最後(昭和19年7月17日~31日)
第2章 苦悩のハワイ生活(昭和19年8月~10月)
第3章 アメリカ本土への旅(昭和19年10月~12月)
第4章 日本軍隊の延長(昭和19年12月~20年1月)
第5章 マッコイ病院(昭和20年1月~6月)
第6章 生きて還る(昭和20年6月~9月)
附録 ゲーテル物語
著者等紹介
大日向葵[オオヒナタアオイ]
大正12年6月4日、京都市に生まれる。昭和18年12月旧制第七高等学校造士館文科在学中に第一次学徒動員にて応召。昭和19年7月、サイパン島にて左腕負傷、米軍捕虜となり、昭和20年11月に帰国。体験記を小説として纏める。昭和36年慶應義塾大学卒業、実業界に入る
よしだきょう[ヨシダキョウ]
吉田郷。昭和6年東京生まれ。早稲田大学仏文科卒。出版社勤務を経て、著述業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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