日米の衝突―ペリーから真珠湾、そして戦後

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日米の衝突―ペリーから真珠湾、そして戦後

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  • サイズ A5判/ページ数 601p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784779122996
  • NDC分類 319.105
  • Cコード C0020

出版社内容情報

日米関係は常に?衝突?の連続であり、?堪え忍ぶ?ことだった!



 21世紀、日米関係は「同盟」と「共通の価値観」という言説で、

あたかも平穏のように見える。

しかし、ペリー来航以来、大砲でこじ開けられた扉は、

文化や世界観、国際関係や国家の戦略で大きな違いを育んだ。

20世紀における「国際」は、アメリカにとって

「地球規模」の世界であり、日本にとっては

中国を中心とした東アジアであった。

そして、忍耐と共通の利益が破綻したとき……。



 異なる経済・社会体制、中国をめぐる競争、

日本を西洋の体制の中に西洋の条件の下で取り込もうとする

米国の試み、しばしば見せた露骨な人種差別――

これらすべてはその関係の始まりにまで行き着くものだ。

本書は1850年以来の日米関係史を一人で纏めた労作である!

コロンビア大学バンクロフト賞受賞作!

【収録内容】



序 論



第1章 抗えぬ力、動かぬ目標



二つの国民

新たな西洋との最初の遭遇

米国人の出現

ハリスの勝利、井伊の暗殺

米国人と近代日本の誕生



第2章 クラブへの加入(1868~1900年)



二つの体制

二つの体制、二つの帝国主義

帝国主義クラブへの加入──

伊藤、グレシャム、そして「弁髪戦争」

ハワイをめぐる衝突

「素晴らしい小さな戦争」と

それほど素晴らしくはない戦争

米国人と日本人が友人だった頃



第3章 転換(1900~1912年)



列強と義和団

山県、ローズヴェルト、そして日露戦争

満州──第一の衝突

カリフォルニアの危機、そしてその後

満州──第二の衝突



第4章 革命、戦争、そして人種問題(1912~1920年)



古き欧州と新しいアジア

山県、ウィルソン、そして革命中国の「フロンティア」

カリフォルニア──「もう一つの人種問題」

二つの前線を持つ戦争── 1914─ 18年

シベリア──苦い選択

パリ



第5章 新たな時代の創造──ワシントンから奉天へ

(1921~1931年)



フーバー、ラモント、そして新たな時代へ

ワシントン条約、ニューヨーク市の黒い部屋

「理性の安定化過程」── 1924年移民法

再び中国へ

「彼らはわれらをまだ必要としている。

そしてそれが悩みの種なのだ」── 1929─1931年



第6章 結び目──第1部 奉天から



日米関係の原型としての1930年代

ウォール街と満州の危機

高橋、ハル、そして戦争へ向かう貿易と政治の競争

戦争と役者たち



第7章 結び目──第2部 ……真珠湾へ



締まる結び目

共栄圏

結び目を切る試み──真珠湾



第8章 第二次世界大戦──二つの未来像をめぐる衝突



天皇対「機械の法則」

カリフォルニアの戦争──強制収容所、そしてハリウッド

日本の機械の失敗

「おめでたい連中のためにわれわれは

玩(もてあそ)ばれているのだ」

トルーマンとヤルタ体制の崩壊

「二重の衝撃」そして終結



第9章 新しい日本の創設──

改革、逆行、そして戦争(1945~1951年)



パンをよこせ、さもなくば弾丸をよこせ

第一の占領(1945~47年)

第二の占領(1947~50年)──アメリカ人たち

第二の占領(1947~50年)──日本人、アメリカ人、

そして中国人

朝鮮──日本のための戦争「神々の贈り物」



第10章 一九五〇年代──枢要なる10年



「日本……善にも悪にもなる独特の能力を持っている」

デミング、ダレス、そして重大な選択──

中国かベトナムか新たな冷戦

安全保障条約をめぐる爆発(1957~60)



第11章「奇跡」の登場と中国の再登場(1960~1973年)



池田勇人の「奇跡」そして他の「トランジスタ商人たち」

ケネディ、池田、そして「対等な協力関係」の幻想

ジョンソン、佐藤栄作、そしてベトナム

ニクソンと佐藤──もしくは「敵との貿易」

ニクソン・ショック



第12章 ひとつの時代の終わり(1973年以降)



冷戦時代の分水嶺

必要とされるもの──それは米国人の肉体であり、

米国の銀行ではない。もしくはジャパン・アズ・ナンバーワン

1980年代──「ロンとヤス」から……

二つの競い合う資本主義へ

そして「1960年以来最悪の関係」へ

「冷戦は終わった、日本が勝った」

湾岸戦争──衝突の事例研究

1990年代──「アジアにおける米国の政策は日本と共に始まる」



結 論 衝突──追憶における現在



原註?参考文献(欧文)

ウォルター・ラフィーバー[ウォルター ラフィーバー]
Walter LaFeber.
1933年生まれ。
アメリカの歴史学者、コーネル大学教授。

土田 宏[ツチダ ヒロシ]
1947年生まれ、城西国際大学教授。

生田目 学文[ナマタメ ノリフミ]
1963年生まれ、東北福祉大学教授。

内容説明

日米関係は常に“衝突”の連続であり、“堪え忍ぶ”ことだった!文化の違い、価値観の相違、さまざまな局面で顕在化した歴史を検証し、相互の理解と齟齬、底流に潜む問題点を俯瞰する大作!

目次

抗えぬ力、動かぬ目標
クラブへの加入(一八六八~一九〇〇年)
転換(一九〇〇~一九一二年)
革命、戦争、そして人種問題(一九一二~一九二〇年)
新たな時代の創造―ワシントンから奉天へ(一九二一~一九三一年)
結び目(奉天から…;…真珠湾へ)
第二次世界大戦―二つの未来像をめぐる衝突
新しい日本の創設―改革、逆行、そして戦争(一九四五~一九五一年)
一九五〇年代―枢要なる一〇年
「奇跡」の登場と中国の再登場(一九六〇~一九七三年)
一つの時代の終わり(一九七三年以降)

著者等紹介

ラフィーバー,ウォルター[ラフィーバー,ウォルター] [LaFeber,Walter]
コーネル大学マディソン校歴史学部名誉教授。1933年生まれ。ウィスコンシン大学大学院博士課程修了、博士(歴史学)。専門分野はアメリカ外交史

土田宏[ツチダヒロシ]
城西国際大学国際人文学部教授。1947年生まれ。上智大学外国語学部英語学在学中にニューヨーク市のFordham大学に編入、同大を卒業後、New School for Social Researchに進学して74年に修士課程を修了(MA取得:専攻アメリカ政治)

生田目学文[ナマタメノリフミ]
東北福祉大学総合マネジメント学部教授。1963年生まれ。米国デンバー大学ジョセフ・コーベル国際学大学院博士課程修了、博士(国際政治学)。専門分野は国際安全保障・人間の安全保障(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BLACK無糖好き

11
原著出版から20年を経てようやく翻訳版刊行に漕ぎ着けたとの事であるが、日米関係の歴史を振り返る意味ではとても有益な作品かと思われる。アメリカは地球規模の視点からアジアを見てきたのに対し、日本はアジアを中心としてアメリカと世界を見てきた事が分かる。文化や人種の違い、激しい衝突を繰り返しながらも、戦略的にお互いを利用しあってきた両国のダイナミックな歩みを堪能した。◆翻って21世紀の不透明な時代、とりわけ中国の影響力が増大した現在に日米を基軸とした枠組みがどのようにアジアで機能するのか?課題は多い。 2017/05/19

新父帰る

5
原著は1997年刊。日米外交史をペリーからパパブッシュまでの136年間を俯瞰。米国にとって日本は「極東」ではなく「極西」若しくは「近西」。その先に中国大陸が見える。衝突の原因は中国市場を巡る日米の争奪戦。日露戦争当時の日本は米国にとっても軍事大国。大きな転機はベルサイユ体制以降、米国の国力は増し、日英同盟の破棄に成功した米国は虎視眈々と日米開戦の準備を進めた。本書では友好的な時期と衝突の時期を著者独自の見解に基づいて分析、しかし、日本の立ち回りのうまさ(ずるさ?)を指摘しながら米国側からみた歴史観を披露。2017/08/27

田中峰和

4
アメリカに媚びを売るだけの現政権を見ると、日米関係が常に衝突の連続であり、耐え忍ぶことだったかと感慨にふける。ペリーによる砲艦外交以来、平和な孤立を謳歌していた島国は、外圧の波に押し流されやがて富国強兵、八紘一宇の無理がたたって再び米国に蹂躙された。地球規模で世界に対峙した米国に対し、中国と東アジアが全てだった日本。米国にとって日本は常に目障りな存在。日本人移民へ見せた露骨な人種差別。著者自身も差別感から欧米の残虐な無法行為に目をつむり日本人の残虐性を指摘する。桜田門外の変を雨の日と記述する無知にも驚く。2017/06/03

犬養三千代

3
ペリーから真珠湾そして戦後という副題。世界を視野にいれて行動してきたアメリカとアジア中心の視点しかなかった日本。 日本の精神は「和をもって尊し」 米国は「明白な運命」拡大する運命を与えられている。 知らなかったことはLT協定。中国との貿易は民間の覚書からだった。 誤植なのか今上陛下の名前「昭仁」と表記されている。桜田門の変の日は雨は笑えるが人名はいただけない。 歴史はしたがって、衝突が続くことを約束している。歴史に学ばねばならない‼確かに。2017/07/09

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