タコの心身問題―頭足類から考える意識の起源

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タコの心身問題―頭足類から考える意識の起源

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  • サイズ B6判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622087571
  • NDC分類 484.7
  • Cコード C0045

出版社内容情報

進化は「心を少なくとも二度、つくった」。生物学と哲学をブレンドしながら、頭足類の心身問題や進化を通じて心や意識の本性を探る。心は何から、いかにして生じるのだろう。進化は「まったく違う経路で心を少なくとも二度、つくった」。一つはヒトや鳥類を含む脊索動物、もう一つがタコやイカを含む頭足類だ。哲学者であり練達のダイバーでもある著者によれば、「頭足類と出会うことはおそらく私たちにとって、地球外の知的生命体に出会うのに最も近い体験だろう」。人間とはまったく異なる心/内面/知性と呼ぶべきものを、彼らはもっている。本書は頭足類の心と私たちの心の本性を合わせ鏡で覗き込む本である。
海で生まれた単細胞生物から、現生の頭足類への進化を一歩ずつたどれば、そこには神経系の発達や、感覚と行動のループの起源、「主観的経験」の起源があり、それは主体的に感じる能力や意識の出現につながっている。「タコになったらどんな気分か」という問題の中には、心とは何か、それは物理的な身体とどう関係するのかを解き明かす手がかりが詰まっている。
知能の高さゆえの茶目っ気たっぷりの行動や、急速な老化と死の謎など、知れば知るほど頭足類の生態はファンタスティック。おまけに著者の見つけた「オクトポリス」(タコが集住する場所)では、タコたちが社会性の片鱗を示しはじめているという。味わい深く、驚きに満ちた一冊。

1 違う道筋で進化した「心」との出会い
二度の出会い、そして別れ
本書の概要

2 動物の歴史
始まり
ともに生きる
ニューロンと神経系
エディアカラの園
感覚器
分岐

3 いたずらと創意工夫
カイメンの庭で
頭足類の進化
タコの知性の謎
オクトポリスを訪ねる
神経革命
身体と制御
収斂と放散

4 ホワイトノイズから意識へ
タコになったらどんな気分か
経験の進化
「新参者」説vs「変容」説
タコの場合

5 色をつくる
ジャイアント・カトルフィッシュ
色をつくる
色を見る
色を見せる
ヒヒとイカ
シンフォニー

6 ヒトの心と他の動物の心
ヒュームからヴィゴツキーへ
言葉が人となる
言語と意識的経験
閉じたループへ

7 圧縮された経験
衰退
生死を分かつ問題
老化の進化理論
長い一生、短い一生
幽霊

8 オクトポリス
タコが集住する場所
オクトポリスの起源
平行する進化


謝辞
訳者あとがき
原注
索引

ピーター・ゴドフリー=スミス[ピーターゴドフリースミス]
著・文・その他

夏目大[ナツメダイ]
翻訳

内容説明

進化はまったく違う経路で心を少なくとも二度、つくった。人間とはまったく異なる心と知性をもつ生命体―頭足類。なぜこんなに賢いのか?タコになったらどんな気分か?彼らと私たち、二つの心の本性を合わせ鏡で覗き込む。

目次

1 違う道筋で進化した「心」との出会い
2 動物の歴史
3 いたずらと創意工夫
4 ホワイトノイズから意識へ
5 色をつくる
6 ヒトの心と他の動物の心
7 圧縮された経験
8 オクトポリス

著者等紹介

ゴドフリー=スミス,ピーター[ゴドフリースミス,ピーター] [Godfrey‐Smith,Peter]
1965年シドニー生まれ。シドニー大学科学史・科学哲学スクール教授、およびニューヨーク市立大学大学院センター兼任教授。スタンフォード大学准教授(1998‐2003)、ハーバード大学教授(2006‐2011)、ニューヨーク市立大学大学院センター教授(2011‐2017)などを経て2017年より現職。専門は生物哲学、心の哲学、プラグマティズム(特にジョン・デューイ)、科学哲学。著書Darwinian Populations and Natural Selection(Oxford、2009。2010年のLakatos Award受賞)ほか。練達のダイバーであり、海中撮影した写真やビデオはNational Geographic,New Scientistなどにも採り上げられている

夏目大[ナツメダイ]
1966年、大阪府生まれ。翻訳家。翻訳学校「フェロー・アカデミー」講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

122
著者は科学哲学者で練達のダイバー。豪州東海岸で見つけたタコの棲息地、名付けて”オクトポリス”での長期の観察からタコの”心”を推し量る。哺乳類と頭足類の共通祖先はカンブリア紀以前、エディアカラ紀まで遡る。それぞれ独立に神経系を発達させ、タコも知性?を持つに至った。ヒトの神経系は脳一極集中、中央集権だが、タコは地方分権、脳(何と中を食道が貫いているそう)の他、8本の腕にも神経系が分散。脳の指示を待たずに自主的に動く。この発達した神経系に主観的経験が生じ、自己を認識、「意識」へと繋がる。このタコ!などと侮れぬ。2020/07/15

NAO

96
新聞の書評が気になって読んでみた。脊椎動物とは異なる神経系を持つ頭足類のタコの、想像以上の賢さに驚かされる。ちょっと難しい専門的な説明もあるが、読みやすく、最後まで楽しく読める。生物学者のような調査をしている著者が思考の進化について考察している哲学者だということに、びっくり。2019/09/28

ばたやん@かみがた

96
なかなかに読むのが楽しい一冊。特に中程にあるカラー刷の色とりどりのタコ達の写真は必見です。我々脊椎動物以外では、おそらく唯一“大きな脳と神経系”を発達させたのがタコイカの頭足類。彼らの驚くべき認知能力の高さ(人間を見分けて嫌いな人に水槽から水をかける!)の紹介のほか、その進化論的考察もたっぷり頁を取っています。著者の本業に関係する主観的経験を考察した4,6章は敬遠してしまいましたが、それでも様々に体色を変える彼らの能力と、そのことが持つ主観的体験との関係の記述は大いにこちらを考えさせてくれました。2019/09/23

R

84
タコを知ることで、意識や心といった哲学めいたものに思いをはせる本。非常に面白い、凄く楽しい本だった。タコと人間が分かれたとき、それは何をもってだったのか、タコの賢さというのをどう計るべきか、それは人間が勝手に感じているだけで、そもそも感じるという主体が、その方法を同じにしているとは限らないであろうとか、もう、本当に楽しい。言葉遊びではなく、コミュニケーションの原点や、生物のありよう、そこから紡がれる心という概念への思索がすこぶるよい。良著。2020/09/08

Vakira

78
僕の個人的な主観だがエロさを感じさせる生物と言ったら猫、蛇、蜥蜴の次に蛸だ。小学校の頃お金持ちの友人の家に遊びに行き、親の蔵書部屋でお化けや妖怪の絵探し、葛飾北斎の画集を見た。その中で発見したのが「蛸と海女」。当時は女性が蛸に喰われてている。乳首は小蛸に喰われてる。と思っていた。高学年になってあれが春画だったと判り、僕の中では蛸というとエロ生物になってしまった。そしてエロさに魅かれこの本を読む。なにこれ 面白い。非常に興味深い。蛸を題材に実は思考の進化学。更には蛸を通して生物は何故「老化」するか?2019/07/25

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