内容説明
「事実」を確認することは、「歴史」を知ること以上に、将来への大きな弾みとなる。当時のアメリカが「国家」として利害の対立した国々との関係に特に注目。日米関係がペリーの来日に始まったのなら、「脅されて」交流が始まったことになりかねない。それを「ケンドリック」に正すことで、日米交流は友好的な触れ合いから始まっていたことが明白になる。
目次
ケープコッド
ボストンの港町
新興国アメリカの息吹
ケープホーンをまわる
国々の思惑
イギリスとスペイン、その間のアメリカ
突っぱねるスペイン
ハワイへ、広東へ
広東貿易
日本を目指せ
その他の記録
グレイス号とアーゴノート号
グレイの栄光とケンドリックの不運
北西海岸で土地を買う
ハワイの統一戦に巻き込まれる
航跡に見るアメリカの意志
著者等紹介
佐山和夫[サヤマカズオ]
1936年和歌山県生まれ。ノンフィクション作家。慶應義塾大学文学部英米文学科卒業。日本ペンクラブ、三田文学会、アメリカ野球学会(SABR)、スポーツ文学会(SLA)に所属。第3回潮ノンフィクション賞、和歌山県文化奨励賞、第4回ミズノスポーツライター賞、ジョセフ・アストマン賞、アメリカ野球学会のトウィード・ウエッブ賞等を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。