ポルトガル文学叢書
リカルディーナの肖像

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  • サイズ B6判/ページ数 314p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779119248
  • NDC分類 969.3
  • Cコード C0097

内容説明

引き裂かれた二人の愛…一本の赤い糸で繋がっていた。自由を求める19世紀前半の激動の歴史を背景に展開されるポルトガル文学史に残る名作の初訳。

著者等紹介

ブランコ,カミーロ・カステーロ[ブランコ,カミーロカステーロ] [Branco,Camilo Castelo]
1825~1890。ポルトガル・ロマン派の第一人者。コインブラ大学では古典文学や修辞学を学ぶ。また医学部にも一時通う。学生時代は市民革命に共鳴し、過激派のグループに入り大学の地下牢に監禁されたこともある。女性関係も多かったが最終的にアーナ・プラシドという人妻と結婚する。当然姦通罪で夫婦共に投獄される。この時獄中で書いた作品が『破滅の恋』であり、彼の代表作であると同時にポルトガル古典文学の名作といわれる作品となった

小川尚克[オガワナオキ]
1935年長野県塩尻市に生まれる。1961年東京外国語大学ポルトガル・ブラジル語科卒。在学中は星誠、浜口乃二雄、アブランチェス・ピントの各教授に師事する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ヤクーツクのハチコ

1
映画の運命のリスボンのあまりのベタさに唖然とし、ハマったため原作者の小説も読んでみるか、ということで。この作者はポルトガル近代文学の金字塔だそうで。全く知らなかったな。そして結果予想以上の内容でした!次々に訪れる主人公への苦難もしかり、そして訳が、菊地寛の大衆小説というか、講談調というか、「老人の話は山鳥の尾のしだりおのように長く」とか素敵すぎるわ!栗羊羮食べてるしおやつに、ポルトガル人なのに!2014/03/16

ハルトライ

0
いかにも十九世紀の小説っぽい、筋書きと語り口と話のテンポとロマンスであることはよく分かったが、それ以外の価値がよく分からない小説だった。特に、終盤の四章は大団円をじらすためだけに、話を展開させているとしか思えず…。ポルトガルの歴史をよく描いているらしいが、その歴史の描写が、この物語本編と、あんまり強い結びつきがないような…。中盤の自由主義云々には結びつきが強く見えるが、それ以外はあんまり関係ないような…。2013/09/14

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