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内容説明
子どもの眼に映るスペインの楽しくも悲しみに満ちた物語。複雑な家庭問題と夫婦間の微妙な関係を、スペイン・モロッコ戦争を背景に描くロングセラーの初訳。
著者等紹介
デリーベス,ミゲル[デリーベス,ミゲル][Delibes,Miguel]
1920年、スペインのバリャドリッド生まれ。1947年に『糸杉の影は長い』でナダル賞を受賞。それ以後、幅広い文学活動により数々の文学賞を受けている。1973年には王室アカデミーの会員となる。カスティーリャ地方を舞台にした作品が多い。2010年没。享年89歳
岩根圀和[イワネクニカズ]
1945年、兵庫県生まれ。神戸市外国語大学修士課程修了。神奈川大学外国語学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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livres
1
言いたいことは、わかったような気がする。「落ちた王子さま」という表現も面白いと思う。「子供からみた大人」と、「大人からみた子供」という設定だからか、あまり登場人物の心の中などを表現することなく、1日が過ぎていく。5人兄姉妹の下から2番目。3歳にして「落ちた王子さま」になってしまったキコの日常の変化は、たぶん今の時代の兄姉も一緒だろう。そう考えると、この作者、落ちた王子さまだったのかもしれない。このムズッとくるような、小さな切なさは、私が落ちたお姫さまだという証拠かもしれない。2011/12/23