内容説明
「高等数学」への想いを脱し、「フランス文学」へ転向。そしてブランショの「レシ(r´ecit)」に没頭する。「常識」「一般了解」「予断」をカッコに入れ、在野にて約30年にわたって“存在”をめぐるノートを記し、考察を続けた。“存在”と“時間”を考えた哲学者(ハイデガー、カント、ベルクソン等)の論考を徹底的に読み込み、“存在”そのものに深く切り込む瞠目の書。
目次
はじめに―存在の無時間性について
1 存在について(存在への導入;何が存在するか;存在了解と存在そのもの)
2 無について(無の開示と無そのもの;存在の反転可能性)
3 時間について(現象する時間;実在する時間)
4 結論(存在の無時間的停止性)
著者等紹介
相沢義男[アイザワヨシオ]
1953年新潟県生まれ。早稲田大学理工学部中退。東京大学文学部フランス文学科卒業。現在、進学塾講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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coaf
7
何言ってるのか分からない。とにかく読みにくい。哲学者に依拠して云々するのではなく、自分でものを考えている姿勢は素晴らしい。しかし、段落が少なく、一つの節がとてつもなく長いし、論理の飛躍があったり説明不足だったりと、読者からするとかなりの苦労を強いられる。読者に読ませることを想定した書物ではなく、自分の思考を紙に展開したものと考えるべきだろう。珍しいことに、在野の哲学者によるものである。2013/06/29
nyuunyaaa
0
私にはまだ難解だった。 難しかったけど、存在、無、時間、己、世界に関する思考もたまには楽しい☺️2020/02/15