内容説明
レズビアン、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシュアル(異性・同性どちらも愛す者)、トランスジェンダー(心の性と身体の性が一致しない者)の4つのコトバの頭文字を合わせた「L・G・B・T」。性的少数者の組織イメージを高め、「存在」を可視化する。名を得ることで、新たなコミュニティの誕生を目指し、悩みを抱えた「同志」と出逢い、連帯を促進する。衣食住に困らないレベルの生活を維持する権利を獲得するために。
目次
序章 どうして僕は、いま、この本書を書くのか
第1章 L・G・B・T―それぞれの生きづらさ
第2章 虹色カルトにご用心!
第3章 自殺大国のL・G・B・T
第4章 生きやすさのキーワード
終章 L・G・B・Tサバイバルのために
著者等紹介
竜超[リュウススム]
通俗ライター。1964年静岡県生まれ。1995年より『さぶ』『アドン』『薔薇族』等、主要ゲイ雑誌で小説を発表。2003年より『バディ』にてコラムの連載を開始。その他、ゲイ向けPCゲームのシナリオを共同執筆するなど、ゲイカルチャーの喧伝・情報発信を積極的に展開。2005年、復刊された『薔薇族』のスーパーバイザーを務める。2007年4月、三度目の復活を果たした同誌の副編集長就任。企画・取材・執筆・デザイン・組版・販売を単独でこなす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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knuuyy
1
つまんなかった。図書館のLGBTコーナーにあったので読んでみたが到底LGBTコーナー向きではない。LGBTの権利主張は虹色カルト、日本に差別はないという話がずっと繰り返される感じ。タイトルから想像したのは、「LGBTについての話題はパレードや同性婚などのキラキライメージの問題ばかりが取り上げられていて、貧困や差別などの重いテーマはマジョリティに嫌がられるけど本当はそっちが大事だよね」みたいな話を期待したが、この本はそれとは方向性が違う。2022/02/16
ゆらゆら
1
面白かった!今までLGBT関連の本を読んでモヤモヤしてた部分がちゃんと書かれててよかった2011/06/05
allegro
1
怒りの書だった。 一応LGBTの本とはなっているけど、本書の中でも触れられている通り、言っている内容はLGBTに限定された話ではないなーと。 しかしなんか、こう、消化不良、、なのは"他者"の話として読んだからで、著者の語りかけている対象とは違う立ち位置にいるから…のような気もしないでもない。2011/02/20
弥太郎岩崎。
0
あくまで活動者の1見解として大切な示唆があるけど、この本のテーゼになっている「成熟」の定義についてやはり引っかかる。上川あやさん、雨宮処凛かんの引用、明智さんの自死未遂の検剖など。2014/01/25
おしっこ我慢しちゃう人たち
0
文フリで購入。LGBT。虐げられた経験の復讐として力を行使しようとしてしまうコミュニティの危なさ。属することそのものを自分の価値とする危なさ。迫害されているという思想のインプリンティングがさらに個人を追い詰める例。2013/11/29