内容説明
バブルに浮かれた時代の裏側で本当にあった革命と戦争の話。「日本の89年革命」を牽引した「法大黒ヘル」の元リーダーの回想記。これまで誰も語らなかったセクト対ノンセクトの内ゲバの実態、現在に続く「共産主義崩壊」後の運動の源流がはじめて明らかになる。
目次
ガラパゴス諸島の闘争―あまりにも長いので最後に読んだ方がいいかもしれない「まえがき」
第1部 中核派の最大拠点校(じいさんは革命家;兄ちゃんも革命家;就職率が一番低いのは…文学部哲学科だ! ほか)
第2部 開戦!中核VS黒ヘル(おれが文学部自治会の委員長!?;“KGBの大佐”がやってきた;下手すりゃ殺されるよ ほか)
第3部 黒ヘルの帝国(激動のレニングラード;黒ヘルの大親分;OBのくせにストなんか煽りやがって ほか)
著者等紹介
中川文人[ナカガワフミト]
1964年生まれ。法政大学中退、レニングラード大学中退。作家、詩人
外山恒一[トヤマコウイチ]
1970年生まれ。革命家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けいこう
5
ちょっと、これは、、こういっていいのかわからないけど、面白すぎる。勉強にはなるのかな、、、。笑えるっていうか笑える。笑っていいのか。2017/11/30
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4
中川「試験の前の六月とか十二月になると、一般学生から陳情がくるんだよ。『今度の試験落としたら留年なんだ。粉砕してくれ。レポートならなんとかなる』って。」外山「とんでもない学生だ(笑)。」中川「いやいや、そういう人は真剣だから、ストがはじまると黒へルかぶって参加するんだよ。『黒へルなんかに任しておけない。自分の試験は自分でつぶす』って。立派だな、と思ったね。」外山「その人は、なんのためのストかわかってるの?」中川「そういうのは気にしてなかったと思うよ。まあいいんじゃないの。俺だって気にしてなかったから。」2016/07/26
肉欲棒太郎
2
面白くて一気読み。時代が1985〜1994年なのに、全くバブルを感じさせないところが凄い。中川氏の語り口の可笑しさに笑わせられっぱなしだったが、たまに「フーコーやドゥルーズは野党の思想だから使えない」とか結構鋭い発言も飛び出してきたりして、ハッとさせられる。聞き手・外山氏の「まえがき」もすぐれてインフォーマティブ。2016/06/30
yamikin
1
絶対売れないと思う。あまりにもローカルすぎるネタ。関係者しか面白くない。もし関係者以外で有益な情報と言ったら学生運動家のメンタリティや活動内容を知れるってことくらいか。まぁそれなら島田雅彦『優しいサヨクの喜遊曲』読んだ方がよい。本書のタイトルもすが秀美の紹介文もどちらもオーバーな表現だな。2010/01/21
my_you
0
仕方ないんだけど、中核と闘わず当局と闘うべきではあった。2014/09/13
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- 和書
- 租税処罰法