出版社内容情報
愛した、書いた、思索した――〈小説を書く哲学者〉の愛に満ちた作品世界。
人と人が理解しあうことの大切さを説き、人間の真の価値とはなにか、ほんとうの愛とはなにかというテーマを追究しつづけたイギリスの作家アイリス・マードック。
翻訳されていない作品も含め、長編全作品(26作)、戯曲、詩を解説・紹介。
難解に思われがちな哲学思想だけではない、プロットの多彩さと豊かなキャラクター造形、華麗な愛に満ちた作品世界を浮かび上がらせるガイドブック。
主な登場人物リスト・詳細な年譜付。
アイリス・マードックの人と思想
【長編】
『網のなか』(1954)/『魅惑者から逃れて』(1956)
『砂の城』(1957)/『鐘』(1958)
『切られた首』(1961)/『野ばら』(1962)
『ユニコーン』(1963)/『イタリアの女』(1964)
『赤と緑』(1965)/『天使たちの時』(1966)
『良きひとと善きひと』(1968)/『ブルーノの夢』(1969)
『かなり名誉ある敗北』(1970)/『ついてない男』(1971)
『ブラック・プリンス』(1973)/『神聖で俗な愛の機械』(1974)
『言葉の子』(1975)/『ヘンリーとケイトー』(1976)
『海よ、海』(1978)/『尼僧たちと兵士たち』(1980)
『哲学者の教え子』(1983)/『善き弟子』(1985)
『本と仲間たち』(1987)/『地球へのメッセージ』(1989)
『緑の騎士』(1993)/『ジャクソンのジレンマ』(1995)
【短編】
『何か特別なもの』(1957)
【戯曲】
『切られた首』(1964)/『イタリアの女』(1968)
『召使たちと雪』(1973)/『三本の矢』(1973)
『アカストス』(1986)/『ブラック・プリンス』(1989)
『ジョアナ・ジョアナ』(1994)/『たった独り』(1995)
【詩】
『四季の鳥』(1978)/『アイリス・マードック詩集』(1997)
年譜/文献案内
■日本アイリス・マードック学会創設10周年記念出版
■アイリス・マードック(1919-99)
アイルランドのダブリンに生まれ、1 歳でイギリスに渡る。『ブラック・プリンス』(1973)でジェイムズ・テイト・ブラック・メモリアル賞、『神聖で俗な愛の機械』(74)でウィットブレッド・メモリアル賞、『海よ、海』(78)でブッカー賞を受賞。
26作の長編小説はいずれもベストセラーとなり、世界各国で翻訳された。その功績により大英帝国勲功賞 (OBE)を授与される。
内容説明
人間の真の価値とはなにか、ほんとうの愛とはなにかというテーマを追究しつづけたアイリス・マードック(1919‐99)。難解に思われがちな哲学思想だけではない、プロットの多彩さと豊かなキャラクター造形、華麗な愛に満ちた作品世界を浮かび上がらせるガイドブック。翻訳されていない作品も含め、すべての小説を解説・紹介。主な登場人物リスト・詳細な年譜付。
目次
長編(『網のなか』(1954)
『魅惑者から逃れて』(1956) ほか)
短編(『何か特別なもの』(1957))
戯曲(『切られた首』(1964)
『イタリアの女』(1968) ほか)
詩(『四季の鳥』(1978)/『アイリス・マードック詩集』(1997))