内容説明
“埋もれた実人生”に対峙して、その“魂の暗黒の深層”に降り立ち、そこに巣くう詩やその他の作品の源泉に限りなく接近していって、エリオットの詩と人生の全体的イメージを浮き彫りにした画期的な論考。
目次
序章 エリオットと埋没された人生
第1章 生活の不首尾
第2章 古典主義者としてのエリオット―感情への詮議
第3章 『荒地』
第4章 『四つの四重奏』
第5章 劇作
第6章 批評
補遺1 エリオットと反ユダヤ主義
補遺2 エリオットの二編のフランス語の詩“Lune de Miel”“Dans Le Restaurant”―クレイグ・レインによるこれら二つの詩の自由英訳/日本語訳
補遺3 エリオット年譜
著者等紹介
レイン,クレイグ[レイン,クレイグ][Raine,Craig]
1944年生まれ。詩人・批評家。オックスフォード大学のエクセター・コレッジで教育を受けたあと、オックスフォードで教鞭を執ったりしながら、文学の世界に進み、書籍編集人や詩の編集者を勤めた。1981年にフェイバー社の詩の編集人となる。1991年以降はオックスフォードのニュー・コレッジのフェロー(特別研究員)に就任。その後、文学雑誌Areteを創刊し、編集する
山形和美[ヤマガタカズミ]
1934年生まれ。東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。文学博士(筑波大学)。筑波大学名誉教授。聖学院大学大学院教授(アメリカ・ヨーロッパ文化学研究科)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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