出版社内容情報
善と悪、表と裏、男と女・・・対立する事柄に《融合》をみようとする登場人物たち。4人のアメリカ作家たち(ジョン・バース、ドン・デリーロ、スティーブン・ミルハウザー、ナサニエル・ホーソーン)の作品に「二項対立の否定・解消・止揚」が反映されていることに着目し、二元的世界観に支配される西洋的合理主義へのアンチテーゼを読みとる。
内容説明
善と悪、表と裏、男と女…対立する事柄に“融合”をみようとする登場人物たち。4人のアメリカ作家たちの作品に“二項対立の否定・解消・止揚”が反映されていることに着目。二元的世界観に支配される西洋的合理主義へのアンチテーゼを読みとる。
目次
第1部 非対立ジョン・バースの場合(「対立物」が織りなす世界―『酔いどれ草の仲買人』;分節なき世界の英雄―『やぎ少年ジャイルズ』;「シャム双生児」と太極図―「嘆願書」;フィクションの優位―『サバティカル―あるロマンス』)
第2部 非対立―コトバ・ダブル・錬金術(ランガージュの呪縛―ドン・デリーロの『グレート・ジョーンズ通り』;「ダブル」の諸相―スティーヴン・ミルハウザーの『作品展のカタログ―エドマンド・ムーラッシュ(一八一〇‐一八四六)の絵画』
ラパチーニ博士への手紙―ナサニエル・ホーソーンの「ラパチーニの娘」)
著者等紹介
小林史子[コバヤシフミコ]
1945年生まれ。東京教育大学文学部文学科アメリカ文学専攻卒業。同大学院文学研究科英文学専攻修士課程修了。ニューヨーク州立大学バッファロー校留学(1978‐79)。デューク大学客員研究員(1993‐94)。大妻女子大学文学部英文学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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mascuma