出版社内容情報
『ナルニア国物語』で知られるC.S.ルイスは20世紀を代表する「文学批評家」でもあった。『ある批評における一つの実験』『廃棄された宇宙像』…「新批評」に対してリーディング行為の回復を訴え、対話の価値と意味を探った。
内容説明
『語の研究』『ある批評における一つの実験』『個性理論の異端性』『廃棄された宇宙像』『中世・ルネッサンス文学研究』…「新批評」に対してリーディング行為の回復を訴え、人間の対話の価値と意味を探る。
目次
序章 C・S・ルイスとリテラシーの世界
第1章 リテラシーの現代的理論―リーディングの新モデル、三例の概観
第2章 ルイスの認識論とテクストのインテグリティ
第3章 著者の意図と「個性理論の異端性」
第4章 読者の再生―批評の実験
第5章 リテラシーの認識論を求めて―統合
著者等紹介
エドワーズ,ブルース[エドワーズ,ブルース][Edwards,Jr.,Bruce L.]
ボーリング・グリーン州立大学(オハイオ)英文学部教授。C.S.ルイスの研究者。オックスブリッジ学会(3年ごとのC.S.ルイス国際学会)やキルンズ・サマーセミナーを始め、様々な大学、学会、神学校でのC.S.ルイスに関する教育・講演活動に活躍
湯浅恭子[ユアサキョウコ]
藤女子大学文学部英文学科卒業。カリフォルニア州立大学M.A.(humanities)取得。現在札幌大学女子短期大学部英文科助教授。C.S.ルイス協会員。北海道通訳者協会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ころりん
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C・S・ルイスの『顔を持つまで』のレビューをまとめるにあたって、ルイスの文学批評への批評を読まにゃとみつけた読書。 記号論やらディスコンストラクションやらは、予備知識が必要で、ややこしいんだけど、終盤のルイスのリーディング論は「影の国に別れを告げる」ことにつながって、まさしく『顔を持つまで』の読みそのものに重なっていった。 ライティングとリーディングにおいて起こる、未知なる故郷への道標。 それにしても、アレゴリカルな解釈をあれこれいじるより、自分が、仮面を脱ぎ捨てて、変えられることが大事。 読んでよかった2025/03/21
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