内容説明
「青豆」の起源は「直子」?生成変化する村上春樹の全作品を精査しテキスト間のネットワークを明らかに。『1Q84』論200枚緊急書下ろし。
目次
1 『1Q84』のジェネシス
2 村上春樹のノモンハンを行く―モンゴル荒野の風、井戸の暗闇
3 村上春樹のイタリアを行く(三大ローマ小説)―ローマの「眠り」、そしてパレルモ
4 村上春樹と時代の無意識(小林康夫・中島隆博との討議)―『アフターダーク』をめぐって
5 生成する「全作品」(『風の歌を聴け』から『アフターダーク』まで)―村上春樹は「太陽の西」へ抜けるか
著者等紹介
鈴村和成[スズムラカズナリ]
文芸評論・フランス文学。ランボー、村上春樹、金子光晴などを論じる。1944年名古屋市生まれ。東京大学仏文科卒、同修士課程修了。横浜市立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。