内容説明
コロンブスとは誰であり、なぜ何度も航海に出なければならなかったのか?その真の目的は?その謎を追っていくと、15世紀ヨーロッパ世界の「ユダヤ人問題」と遭遇する…。
目次
第1章 第一次航海の謎
第2章 コロンブス神話
第3章 コロンブスとヘブライズム
第4章 謎に包まれたルーツ
第5章 サン・ヴィセンテ岬沖海戦の謎
第6章 ポルトガルのコロンブス
第7章 ポルトガルの航海事業
第8章 スペインにおけるコロンブス
最終章 西回り航路発見の真実
著者等紹介
福井次郎[フクイジロウ]
1955年青森県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。現在青森県在住。ユダヤ人と映画の関わりについて精力的に研究、映画を歴史と関連づけて論ずる独自のエクリチュールを確立し、多方面にわたって執筆活動を展開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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makimakimasa
4
ユダヤ論ゼミに入っていた大学卒業直前に購入。1492年のレコンキスタ完結、ユダヤ人追放令、新大陸発見は全て繋がっていて、実はコロンブスは改宗ユダヤ人で、インド発見の旅は追放ユダヤ人の受け皿を探す為だったという仮説を検証する(増田義郎や小岸昭の著作も参照)。当時挫折してすぐ投げ出し、その後も一度折れたのを再々トライで読了。冒頭から驚くべき事実が次々出てきてミステリー感満載だが、やはり第二章から突然難解になる。かなり興味深い内容なのだが、マニアック過ぎるし、少なくとも中世ヨーロッパ史の素養が無いと厳しい。2019/08/25
wang
0
コロンブスはユダヤ人説。当時のスペイン・ヨーロッパのユダヤ人問題とコロンブスの生涯を再構成。コロンブスがユダヤ人だったとすると多くの謎が解け、コロンブスの行動が理解できる。だが、この人にかかるとすべての人がユダヤ人か改宗ユダヤ人かユダヤ系となり、世界人類全員がユダヤ人になってしまう。コロンブスが黄金に執着するのはユダヤ人だからという説明はやり過ぎ。2009/08/23
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