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内容説明
中国共産党史上最大の権力を掌握した習近平は、国内外で弾圧、侵略を繰り返し、世界を揺さぶり続けている。しかし、歴代指導者たちの権力闘争を紐解けば、犯行のすべては中国伝統の帝王術を忠実に実践しただけだとわかる。彼らの行動原理とは何なのか。日中関係の行方は、悪党たちの論理からみる戦慄の現代中国論。
目次
第1章 毛沢東―「同志」を次々と謀殺した赤い暴君
第2章 周恩来―徹底して「二番手」に甘んじ、民衆も虜に
第3章 林彪―戦神も暴君にはかなわず、モンゴル荒原に死す
第4章 〓(とう)小平―「垂簾聴政」老人政治を始める
第5章 胡耀邦・趙紫陽―最も開放的な時代をつくった改革者の悲劇
第6章 江沢民―権力闘争の中毒者
第7章 胡錦涛―人民の血に染まった「吠えない犬」
第8章 江沢民・胡錦涛―20年の闘争
第9章 習近平―内権力闘争が導く対日強硬姿勢
第10章 開戦は避けられないのか?―日中関係の未来
著者等紹介
陳破空[チェンポーコン]
1963年、中国四川省生まれ。湖南大学、上海同済大学で学び、1987年、広州・中山大学の経済学部助教授。1986年、上海民主化運動を組織。1989年、広州から天安門の民主化運動に呼応し、リーダーとして関わり、二度投獄される。1996年、米国に亡命し、コロンビア大学客員研究員、後にコロンビア大学の経済学修士に。現在はニューヨークに滞在し、テレビ、ラジオで政治評論家として活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くものすけ
10
中国の権力者は腹黒いというのが良く分かりました。民主化運動に加わり現在は中国から離れている著者の書だけあった、良くここまで裏の裏まで詳細に調べ上げ、発表できたものと関心させられました。本当に恐ろしい内容ですが、中国人であれば、誰もが公然と知っている事実であり外国人である日本人だけが余り知らない事実が多いのではないか!2021/03/07
もくもく
4
天安門事件で投獄された民主化運動のリーダーでもある著者が紹介する、毛沢東から周近平までの歴代指導者たちの列伝です。その人生・エピソード・苛烈な権力闘争には、批判勢力からの描写であることを割り引いて考えても眩暈を感じるほどです。日本国民としては、なによりも、日本を代表してこの猛者たちと交渉をしていく日本の政治家や官僚は大丈夫なんだろうか? ってことが、心配になって来るのでありました。2014/11/28
ハット
1
何もかもがどろどろしていて、すごいとしか言いようがない。 謀略、失脚などなど。 自分はこんな世界は好きではない。2014/09/23