出版社内容情報
絡みあい、すれちがう男の気持ち、女の気持ち──。出会い、恋愛、結婚、夢の新婚生活、おだやかな団欒、そして──。アメリカの都会に生きる男女の心のすきまに咲いた愛憎の風景を淡々と紡ぎあげるウエディング・ストーリー全13編。
１ クラブ・トゥエンティー・ワンからきた女 Ｆ・スコット・フィッツジェラルド［萩岡史子訳］
２ 結婚 ドロシー・パーカー［船越隆子訳］
３ 当世風の結婚 キャザリン・マンスフィールド［立石光子訳］
４ 新妻 モーリー・キャラハン［森茂里訳］
５ おだやかな団らん アーサー・コーバー［犬飼みずほ訳］
６ ふたりぼっち ルース・サッコウ［金子絵美訳］
７ ジェーンの使命 イーディス・ウォートン［大久保庸子訳］
８ サタデーナイト・ブルース キャスリン・ブローディ［丘 えりか訳］
９ 結婚してみたら シオドア・ドライサー［千葉卯多子訳］
10 危機 ゾナ・ゲイル［藤田佳澄訳］
11 ウエディング・ナイト ヴァージニア・バード［松本秀子訳］
12 幼い花嫁 ドロシー・マクラリー［大島育子訳］
13 サマードレスの女たち アーウィン・ショー［中田耕治訳］
あとがき
この商品は非再販本です。ご購入のさいは青弓社にご連絡ください。青弓社（03-3265-8548）
内容説明
恋悪、結婚、夢の新婚生活、おだやかな団欒…そして。都会に生きる男女のこころの透き間に咲いた愛憎の風景を淡々と紡ぎあげる結婚譚１３篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
5
結婚をテーマにしたアンソロジー。夫婦の会話のみで構成されたコーバー「おだやかな団らん」のリアリティがすごい。こんなのただの夫婦喧嘩を書き写しただけ、と片付けられそうなほどのリアリティが怖い。全体的に、（書かれた時代の関係もあってか）女性蔑視の雰囲気があったり、苦い後味が残る作品が多いです。さらにアンソロジーにも関わらず、解説が個々の作品の解説をまったくしていないのでそこが残念な一冊です。2014/08/28
