- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > 教養
- > 幻冬舎ルネッサンス新書
内容説明
昭和16年2月から昭和17年1月の間、横浜市戸塚区矢部町第6隣組に回覧された「隣組回報」をひもとく。終わらぬ日中戦争、日米開戦に備えた統制強化、真珠湾攻撃へと至る激動の1年間、人々はどう生きていたのか。隣組回報という強力なメディアに支配されていく国民の実像に迫る。
目次
第1章 町内会・隣組
第2章 隣組回報―情報伝達手段として
第3章 「戦時下の心構え」について
第4章 「物」について―物の不足
第5章 「金」について―貯蓄目標
第6章 「人」について―「国民皆労」運動と「生めよ殖やせよ」運動
第7章 昭和十六年の隣組回報に見る社会情勢
著者等紹介
渡邊洋吉[ワタナベヨウキチ]
昭和8年東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。昭和33年三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。支店、本部勤務、他社出向を経て、定年退職後、日本ファイナンシャルプランナーズ協会に勤める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小出享一
1
隣組を通しての戦時下の監視システムがよく分かる。2013/12/02
kawasaki
1
横浜のある町の隣組回報(いわゆる回覧板)の内容を紹介しつつ、対米英開戦が迫る1941年(日中戦争下)の庶民生活について触れる。著者が銀行に務められていた方だけあってか「お金」に関する記述が丁寧。貯蓄・国債購入「奨励」という名の強制や、家屋にランク付けしての市民税の賦課等々、「お上」から降ろされてきて生活の隅々を統制する指示は読んでいるだけで息苦しい。面白いと思ったのは回報の伝達速度から、常時家に誰かがいて近所との交流が夜遅くまで密であったという暮らしのあり方が見えてくるという話で、史料の魅力に心惹かれた。2013/09/26