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内容説明
「新刊洪水」「出版物の軽薄化および消費財化」をはじめとする多くの問題から抜け出せずにいる出版業界。出版物全体の売上が長期低落傾向を続けているのに、それを止めることができない業界の体質は、どう考えても異常である。本をこよなく愛する著者が、近代出版史をふまえ、出版業界が抱えている諸問題の解決策を提言し、不況という言葉に甘んじている出版業界に喝。
目次
第1章 提言の前に―出版業界は、なぜここまで墜ちてしまったのか?
第2章 出版社及び著者への提言―新刊の乱造は、絶対に許すな!
第3章 書店及び取次会社への提言―巨大資本の侵略は、絶対に許すな!
第4章 読者への提言―「売れている」情報には、絶対に流されるな!
第5章 その他の提言―出版物の販売ルートは、絶対に潰すな!
第6章 出版業界全体への提言―悪しき体質は、根本からぶっ壊せ!
第7章 最終提言―再販制度及び委託制度は、絶対に撤廃せよ!
著者等紹介
齊藤祐作[サイトウユウサク]
1985年2月21日、千葉県印旛郡本埜村(現・印西市)生まれ。千葉工業大学工学部生命環境科学科卒業。小学生の頃から読書が大好きで、自然科学書、社会科学書、一般教養書、啓蒙書やノンフィクションなどを中心に、多ジャンルにわたり、数多くの書籍を読んでいる。高校卒業後、「Amazon.co.jp」に、同名で書籍のレビューを投稿し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けいた@読書中はお静かに
33
現在の出版業界に警鐘を鳴らす本…ですが、熱意は分かるけど、空回り感が否めない。『○○は阻止せよ!』『○○は許すな!』などの言葉がどうしても拒絶反応してしまう。ただ町の小さな本屋さんが無くなって書店の金太郎飴化は寂しい限り。人気本や○○文庫100冊をなど、流行や出版側に依存した平積みに辟易として、読みたい本は読書メーターで探してポイントの付く楽天やAmazonで中古本を探して本を買う流れになりがちです。本屋では運命の一冊に偶然出会う場所であって欲しいというのが、僕の希望です。なので、本屋主体のオリジナルのフ2015/11/01
壱萬参仟縁
23
こんな台詞を吐いてみたいな。 後はご自身で著作する以外ない。 それで読者に同じ台詞を吐かれると、 立場が変われば・・・となるかどうか。 だが、そろそろ手詰まり感もある。 5500冊超えたので。 Amazonの本の品評をしているようだが、 読書メーターなどでも登録されていればフォローしたい。 1985年生まれの著者。 ゆとり教育とは無縁な印象を受ける。 2014/03/20
ステビア
21
熱意はわかった。でも主張には全く同意できないな。ある種のトンデモ本でしょう。2015/03/30
izw
18
タイトルを最初見たときは「本を読みつくしたってこと?、そんなことないよな」と思ってパラッと開けると出版事情について書いてありそうだったので読んでみたが、最後まで「読みたい本がない」という嘆きがどこからくるのか分からなかった。現状の問題を挙げて、これは良くないから「絶対」止めるべき、こう主張すると○○からバッシングされるだろうが、を繰り返すばかりで、全体的にどうしたいのかが不明。3分の1くらい読んだところで、こりゃダメだ、と思ったが、一応最後まで読んでみた。が、後半はますますダメダメだった。2017/04/24
おおにし
18
1冊の本に自分の言いたいことを全部詰め込んでしまったため論点がぼけちゃった残念な本。第四章「読者への提言-「売れている」情報には、絶対に流されるな-」で、読みたい本はネットに頼らず書店でじっくり探せと著者は述べていますが街の本屋さんがどんどん減っている地方ではこれは難しいです。今読みたい本に一番出会えるのは何と言っても『読書メーター』ですよね(^^)2015/04/18