内容説明
小児がんはすべての親がもっとも恐れる病気の一つである。もし、自分の子どもが小児がんと診断されたら、あなたはどうするだろうか?2002年1月、ある家族が直面したことはまさに悪夢だった。わずか6歳のアリシアが骨のがんと診断された。闘病を始めたアリシアと母親のルネは、この悲劇に立ち向かい「一生懸命生きていく」ことを諦めなかった。そして、母娘は自分たちの近況をメールで周囲に伝えはじめ、手術や治療を通じて成長する家族の軌跡を残した―。がんに直面しても幸せであろうとした母親の思いとは。どんな逆境においても人生は楽しくなることを教えてくれる闘病記。
目次
第1章 運命の歯車が動きだすまで
第2章 原因不明の痛み
第3章 がん発覚―絶望と覚悟
第4章 母の闘い
第5章 仲間たちからの支援
第6章 がん教育と啓蒙活動
第7章 アリシアの心
第8章 「生存率」
第9章 幼き友人サラの死
第10章 闘病生活がもたらしたさまざまなこと
著者等紹介
フェスラー,ルネ・A.[フェスラー,ルネA.] [Fesler,Rene A.]
『Alicia’s Updates;A Mother’s Memory of Pediatric Cancer』(アリシアの近況報告~小児がん患者の母の追憶~)を執筆したのは、娘のアリシアが闘病中のことである。アリシアが小児がんと診断されてから、専業主婦のルネは娘の治療と身の回りの世話に全身全霊を捧げた。治療中、アリシアが他の小児がんの子どもたちを助けたいと切望したことにより、小児がんの子どものためのハニーサックル基金が誕生した。ルネは現在、基金を管理運営する理事であり、小児がん治療の語り手であるとともに擁護者である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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