内容説明
著者の27歳になる長男が、ある日突然「肺がん」を宣告される。病期は3B。手術による切除は不可能で、抗がん剤投与と放射線治療の併用治療しかないという。その放射線治療の過程で、副作用から間質性肺炎を発症。医師からは「余命1カ月」という無情な宣告を受ける。一縷の望みを託し、怪しげな気功や健康食品、サプリメントなどに大金をつぎ込むが、がん告知からわずか7カ月の闘病ののちに息子は逝ってしまう…。家族との絆、病との向き合い方、そして患者を“置き去り”にした医師・病院側の医療体制について、改めて考えさせられる闘病記。
目次
第1章 告知
第2章 治療の日々
第3章 間質性肺炎の発症
第4章 間質性肺炎の悪化と再入院
第5章 がん専門病院への転院
第6章 永遠の別れ
第7章 再生
著者等紹介
山下裕子[ヤマシタユウコ]
静岡県生まれ。津田塾大学大学院修了。東洋女子短期大学専任講師を結婚により退職。3人の子供に恵まれるが、長男を2010年11月21日、肺がんの放射線治療の副作用による間質性肺炎で亡くす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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