内容説明
関東大震災の混乱の中で彷徨っていた私は、五人の男にリンチされた男から、死ぬ間際に一冊の黒革の手帳を託される。それから二十数年後、その手帳に名前が記された男が自殺に見せかけて殺され、私は親友の弁護士・大山と共に連続殺人の渦中に巻き込まれていった…。戦争という巨大な時代のうねりに巻き込まれ、犯罪を犯した男たちの哀しみを描くミステリー大作。第5回碧天文芸大賞出版化奨励作。
著者等紹介
山下一路[ヤマシタイチロ]
神奈川県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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