出版社内容情報
紙の本として世に出るのは、おそらくこれが最後です――よしもとよしとも
発表30年、永遠の名作、新装完全版!
90年代青春漫画のベスト&ロングセラーとして語り継がれる短編集に初版未収録のシリーズ最終話『ライディーン』を収録
『青い車』(1995年)/『オレンジ』(1996年)/『ツイステッド』(1995年)/『マイナス・ゼロ』(1995年)/『一人でお茶を』(1996年)/『NO MORE WORDS』(1995年)/『銀のエンゼル』(1991年)/『ライディーン』(1997年)
カバー描き下ろし。2025年版セルフライナーノーツ収録
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
16
オリジナル版未収録だった「ライディーン」を追加し、完本として約30年ぶりに刊行された『青い車』。90年代というリアルタイムを切り取った短編集を30年後に再読する行為は当然、懐かしさを呼ぶと思いきや、そういった感傷以上の感動があったことが驚きだ。確かにこの短編集は、あの時代の空気とは切り離されないし、あの時代にしか描けないものだったのだろうが、何気ない日常に訪れる不意の死や性交、あるいは投げやりさも含めて、そこには時代性を超えた、生きていることへの普遍的な何かを覚えるのだ。(つづく)2025/10/19
阿部義彦
15
95年から97年に発表の作品。著者は私より3歳年下、90年からはテクノにハマって、フィシュマンズを通過しており、音楽の趣味が似てる、ただし私はオザケンの「LIFE」は聞いた事ない、どちらかと言えばコーネリアス派。江口寿史編集の「コミックCUE」(イーストプレス)は買ってました。今回出地みて見ると『青い車』は 『別冊少女フレンド』だったのかと、決して親切な漫画ではないし、省略、時間軸の飛躍等、メインからは隔たった作風。レコ屋店長『マチダ君』の連作だったのか。スペシャルサンクスに古屋兎丸の名が!痛春でした。2025/09/30
justdon'taskmewhatitwas
5
復刊再発となれば当然「新しい読者が初めて読んで好きになってくれたら嬉しい」なのだが、自分も旧い読者。──実は数日前、30年くらい会ってない人から急に連絡が来た(ホントに)。来月会うかどうか、まだ決めてないのだけど、どうしようか。2025/10/09
平田
4
浅野いにおのルーツをたどれた気がする2025/10/18
有海2000
3
以前「Greatest hits+3」に収録されていた「ライディーン」が入ったのでお布施。世代によって受け取り方は様々でしょうけど、バブルの残り火が消えていく90年代に金が無い20歳代だった自分にとっては焦燥感と諦観、行き場のないあれこれが詰まっていて感傷的にさせられる作品群です。「ライディーン」は本当に好きな作品2025/09/29