出版社内容情報
志村 貴子[シムラ タカコ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
25
3年以上ぶりの最新巻。群像劇である限り、主人公は入れ替わっていくが、それは誰もが主人公と成り得ることを告げてもいる。別の自分になりたいと歌劇学校に入学してきた彼女達は、別の自分になろうとする自分と改めて向き合っていく。自身の他作品と比べて、大きめのコマで描かれる本作は、サクサクッとした感触があり、それは志村貴子の軽やかなペンタッチにも表れている。簡単に描いたように見える(実際はそうじゃないのだろう)上手さほど最強なものはない。昭和30年代の、画が最強だった頃の手塚治虫を彷彿とさせる、それは上手さだ。2022/08/28
JACK
14
☆ 華麗な舞台を夢見て頑張る淡島歌劇学校の生徒を描く群像劇。淡島歌劇の舞台に立つスターのあまりの美しさに惹かれて自分も淡島に入り、その人の名前にちなんだ芸名まで付けた子もいれば、中学時代の友達がその場にいない子の悪口ばかり言うのを見て淡島入りを機にその友達との繋がりを絶った子もいる。淡島を退団して作家になった卒業生の凱旋や、恩師である伊吹桂子先生との再会も描かれます。特定の人物を主人公として描くのではなく、みんなが主人公。様々な物語が複層的に描かれて少しずつ繋がっていく。なんとも言えない深みがあります。2026/07/25
koke
11
連作短編なので最初はとりとめのない感じもしたが、読み終えてみるとこの順番で読む以外ありえないと感じる。『百年の孤独』並みに長く広い人間関係の連鎖に巻き込まれる感じ。そして『青い花』ファンのための番外編…誠に、誠にありがとうございます。2022/11/29
ソラ
8
久しぶり過ぎて過去とのつながりとか覚えていないことが大半だったのだがこの巻単体としても十分に楽しめる内容。青い花読んでたらより楽しめるかも。2023/04/30
コリエル
8
1話目に登場した田畑若菜も淡島を出て、すでに新しい道を歩んでいるというこのスピード感よ。彼女が折り重なっていく歴史のページの途中になり、また新しい少女たちが淡島の門を叩いていく。これで完結なのかなと思いながら読んだけれどあと1冊残っていた。巻末番外編に登場の青い花のあきらとふみも楽しく暮らしているようで良かった。2022/09/06
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