異性愛という悲劇

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異性愛という悲劇

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  • サイズ 46判/ページ数 328p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784778319786
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0030

出版社内容情報

あなたはこれからも、怠け者で思いやりに欠け、腹を割って話せる友人もおらず、セラピーにも通おうとしない、子育て並みに手のかかる、ケア目当ての男性と交際したいですか?

異性愛の文化の中で人気を博す映画・ドラマ、恋愛指南書の変遷、ナンパ教室でのフィールドワーク、クィアの仲間たちへのインタビューを通して、同性愛者(レズビアン)の研究者がまなざす、異性愛という悲惨な異文化の正体。世界をひっくり返す、新時代のパートナーシップ論!

異性愛者の皆さんが心配だ。これは私ひとりだけの意見ではない。私たちクィアは、以前から異性愛者の文化に危うさを感じていた。異性愛者が同性愛者を忌み嫌い、暴力を振るい、クィアなサブカルチャーをなかったことにしようとするなど自分たちに被害がおよぶのを怖れるだけではなく、異性愛者の女性を抑圧する異性愛の文化に困惑し、頭を抱え続けてきた。
性的にそそられないとか生意気だとか、稚拙なメディアや自己啓発プロジェクトが作った女性を貶める陳腐なイメージが長年にわたってまかり通っている。男性が女性を性のはけ口にして、自分たちの不満を解消するようなセックスは、どう考えても理にかなっておらず、クィアの多くが異性愛者の文化に戸惑いを覚え、もっとはっきり言えば、吐き気を催すほど嫌悪している。
しかし、私たちが異性愛者の文化を心配したり、異性愛者が異性に欲情するのを否定したり、人類のあらゆる性的指向を論じたりすることは、異性愛者たちからすればわずらわしいだけだとよく知っているので、クィアがあえてこの問題に口を出すことはない。
異性愛者の人たちが心配だなんて、私は考えすぎだろうか?(本文より) 

内容説明

異性愛の文化の中で人気を博すポップカルチャーや恋愛指南書、ナンパ教室でのフィールドワーク、クィアの仲間たちへのインタビューを通じて、同性愛者の研究者がまなざす、異性愛という悲惨な異文化の正体。

目次

第1章 異性愛を定義する(異性愛という悲劇;異性愛者の悲劇:レズビアンのフェミニストは、こう分析する ほか)
第2章 そんな彼なら捨てちゃえば?―女性嫌悪のパラドックス(異性愛者でいるのも楽じゃない;20世紀初頭―男女が憎みあった時代 ほか)
第3章 ナンパアーティスト―モテ講座に潜入する(ナンパビジネスのルーツ、ナンパアーティストとは;ここにもミソジニーのパラドックスが ほか)
第4章 吐きそうなほど退屈な毎日―クィアの目から見た異性愛という悲劇(異性愛は退屈である;どうしてここまで嫌う?―異性愛者の男女の悲哀 ほか)
第5章 包容力のある異性愛―これからの異性愛者の姿(ディープ・ヘテロセクシュアリティ―包容力のある異性愛;ストレートを選んだ説明責任 ほか)

著者等紹介

ウォード,ジェーン[ウォード,ジェーン] [Ward,Jane]
カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授(フェミニスト研究)

安達眞弓[アダチマユミ]
宮城県出身、外資系メーカー広報を経てフリーの翻訳者に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こばまり

49
男性は多少野放図に振る舞っても許容されるのに、女はそんな男に選ばれるために毛を剃ったり化粧をしたり痩せたり身綺麗にしたり、料理の腕前まで求めらたりして割に合わんと長年モヤモヤしてきたのが一掃されて爽快。元々別物過ぎて大して気も合わないし不要かもしれぬ。2024/12/29

katoyann

21
フェミニズム研究を専門とする著者がクィアの視点から異性愛の悲劇を読み解くべく、言説分析やナンパビジネスのセミナーでのフィールドワークを実施して、悲劇のもとになっている異性愛者が縛られている規範について分析した半研究書。異性愛の悲劇は、男性が女性から心身ともに尽くされるのが当然と思い込んでいることにある。性については男性は自分の欲望を満たす道具として女性を見なした上で、家事のケアや情緒的サポートも全て女性に依存することになる。これは家父長制に由来するが、クィアの視点を導入することで家父長制に由来する、女性を2025/05/27

はるき

14
 第三者からみておかしかったら、それは間違っている…。女性の抑圧の歴史を知れば知るほどゲッソリします(^_^;)女性を抑圧しなければ沽券に関わる。そんなケチな輩は蹴っ飛ばせば良い!困るのは、露骨なミソジニーは少なく、無意識に男性優位な男性が多いこと(泣)2024/12/17

ゆう

10
クィア視点で浮き彫りになった男女間の拒絶、異性愛にミソジニーが組み込まれていると言えるほどの現状に目がさめた。 呪いのような異性愛を健全で愛に満ちた関係にするには相手を心から思いやることが大切という結言。当たり前だけど、結言までの過程がその重要性を裏打ちし、思いやらない場合に引き起こされる「悲惨」が読む手を緩めさせない。読んでよかった。 でも、クィアから愛あるセックスへの助言をされると、人間は性欲がエンジンでセックスと愛ある生活がゴールなのかと思ってしまう。アセクシュアルの本も読みたくなった。2025/05/26

ポルポ・ウィズ・バナナ

6
クィアの著者が見る異性愛めっちゃクリティカル。「モテたかったらフェミニストになればええやん。我々みたく同一化に依る幸福は得られんでも、女性の抱える問題に寄り添って一緒に考えるぐらい出来るやろ」ってカンジ。私は「モテる為に音楽をやる」とか「モテる為に筋肉をつける」とかクソな価値観だと思っているけど、逆転の発想でこれは良いなと思った。しかし、世の中にいる(とくにSNSでイキってる)フェミニズムに理解を示す男性に対して「あいつら女に媚びてかっこつけてダサい笑」みたいこと言ってるインセルってなんなん。2025/01/16

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