内容説明
美しい田舎町を駆け抜ける選手たち、道端で出会うヴァカンス中の人びとの熱狂―食、宿、自然etc…普通のガイドブックには載らない、フランスの原風景を体験できる“特別な3週間”の道しるべ。
目次
第1ステージ
第2ステージ
第3ステージ
第4ステージ
第5ステージ
第6ステージ
第7ステージ
第8ステージ
第9ステージ
第10ステージ
第11ステージ
第12ステージ
第13ステージ
第14ステージ
第15ステージ
第16ステージ
第17ステージ
第18ステージ
第19ステージ
第20ステージ
第21ステージ
著者等紹介
小俣雄風太[オマタユフタ]
自転車ジャーナリスト。1986年東京都生まれ。法政大学文学部哲学科卒業。10代で見たツール・ド・フランスに魅了され、リヨン第3大学へ1年間留学。フランス文化と哲学を学ぶ。英国の自転車関連ブランドでの広報やスポーツメディア編集長を経てフリーランス。自転車各誌での編集・執筆のほかスポーツテレビ局J SPORTSでは海外ロードレースの実況を担当する。2005年に初めてツールを取材。2022年より現地取材を再開した。サイクリングニュースレター&ポッドキャストのArenbergを主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yyrn
26
「ツール・ド・フランス」は、フランス全土(3,000kmを優に超える距離)を3週間かけて競う自転車のチーム競技で100年の歴史を持つ、程度の知識しかなかったが、色々なことを教えられた。なお、本書はレースの勝敗ではなく、その密着取材を通してフランス各地で経験した食や地域文化、フランス人気質のみならず、ヨーロッパ各国から大勢押し掛けてくる観戦者たちに取材の合間に話しかけ、それぞれのツールへの思いを聞き出すなど、アクセントを添えて、肩ひじ張らずに読める旅行記となっているが、レースの展開が間に挟まれるので⇒2024/08/25
tetsubun1000mg
19
ツール・ド・フランスは日本ではなじみがないのだが、たまたま見た特集番組で、観客の多さと熱中ぶりに驚いて見入ってしまった記憶が有る。 フランスでは国民的な行事なんだなと思っていたところで丁度いい本に出合った。 J-SPORTSなどで自転車レースの解説をしており、ツール・ド・フランスも取材経験が豊富らしくレースだけでなく開催地の市や町の様子が良く取材されて面白く読めた。 観客の多さと熱狂具合は、日本の箱根駅伝並みの熱さのようで盛り上がっているのが伝わる。 筆者の観客への丁寧な取材とレース写真が多くて楽しめた。2024/07/12
LNGMN
12
100年以上続く世界最高峰の自転車ロードレース大会、ツール・ド・フランス2023取材旅行記。焦点はレースではなく、レース中継には映らないフランス文化がフォーカスされているので、ツールを知らない友人にも薦めたくなった。「人生で初めてツールに触れた記憶は(中略)祖父母の思い出と結びついている」ように、多くのフランス人にとって世代を超えた物語を生み出していることが、ツールをツールたらしめているのだと感じた。「レオン」のムール貝が美味しそうなので食べてみたい。2024/07/30
kane_katu
9
★★★☆☆サイクルロードレースを見るのが昔から好きで、3大ツールは毎年テレビ観戦している。そんな私には堪らない本だった。車でレース追いかけるときにどのようなルートを取るかとか、ホテルの話、食事の話、などなど。折しも、JSportsで「ツール・ド・フランスの裏側」という番組をやっていてそれも見ているが、そこにも出てこないような話が多くて興味深かった。2024/09/10
くものすけ
8
ツールドフランスの随行観戦記。クリスマスに贈られた本。あまり興味無くTV観戦も一度もしたことが無かったのですが、読み始めたら面白く一気に読了。3週間ぶっ通しでフランス一周3500㌔走破する超過酷なレース。22チーム196名が出走するという。圧巻はピレネーやアルプスの山岳地帯の激坂最大勾配24%…レース勝敗のみならず、通過する小さな町の風情・食事・人情・歴史・景観なども仔細にレポートされており、ガイドブックさながら、パリ観光では決して出会うことのない「フランス」(含むバスク他)のガイドブックとなっています…2025/01/02
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