出版社内容情報
「社会」を描かないものとして長らく揶揄の対象となってきた〈セカイ系〉。しかし、 その誕生が2000年代初頭であったことを思い返すと、インターネットの普及によって「世界」の意味するところにドラスティックな変化が起きたことを鋭敏に捉えた想像力でもあったのではないか。〈セカイ系〉をキーワードにアニメ・音楽・アート・哲学などを横断して論じる評論アンソロジー『ferne』が話題を呼んだ気鋭の論客・北出栞の初著作。
まるで「世界の終わり」だと思わずつぶやきたくなる時代を前にして、まずは沈黙のうちに自分の感情と向き合えないか。〈セカイ系〉という言葉は、私たちにそんな問いを呼び起こさせるように感じる(本文より)
内容説明
気鋭の“セカイ系”文筆家、待望のデビュー作にして集大成。
目次
1章 セカイは今、どこにあるのか
2章 デジタルな実存の再構築
3章 ミュージックビデオ的想像力
4章 タッチパネル上で生まれる「切なさ」
5章 「ポスト・ボカロ」とは何か
6章 浮遊する「天使」のサンプリング
7章 タイムラインの中で「かたち」を捉える
8章 セカイに向けて響く祈りの歌
著者等紹介
北出栞[キタデシオリ]
1988年生。神奈川県横浜市出身。1990年代半ばをドイツで過ごす。音楽雑誌の編集部員、音楽配信サイトの運営スタッフを経て、2010年代半ばより現名義で評論同人誌への寄稿を始める。2021年、“セカイ系”をキーワードにした評論アンソロジー『ferne』を自費出版。同人誌即売会「文学フリマ」を中心に話題となる。本書が初の単著(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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