出版社内容情報
精神科診断面接における留意点,面接を構造化するポイント,臨床現場の実感,全編に達人の臨床記録がちりばめられた最高の指南書。
……人間の心の深みに届く精神療法を志しながら,しかしそれに畏れを抱き浅くとどまろうともしてきた。そういう姿勢がその論文だけでなく本書全体の基調になっている……「まえがき」より
本書には,文句なしに面白い良質の臨床論文13篇が精選されている。精神科診断面接における留意点,面接を構造化するポイント,臨床現場の実感,全編に達人の臨床記録がちりばめられている。多くの人に「成田善弘の精神療法」の全体像と本質を理解してもらいたい。
後半部には〈成田善弘精読〉とも言うべき秀抜な「解説」(原田誠一氏による書き下ろし150枚)を収載した。
診断と見立て 精神科医の立場から
転移/逆転移 役割からの逸脱と再統合
解釈の実際 転移と逆転移の観点から
精神療法の深さ 精神科医の立場から
心理療法的関係の二重性
青年期患者と接する治療者について
強迫症者の世界 概念・臨床・精神病理学
境界例の個人精神療法 治療者の気持とその変遷をめぐって
境界例と思われる少女とその家族
総合病院におけるリエゾン精神医学の実践
心身症の心理治療的側面
分裂病者と会うときに
若者の精神病理 ここ二十年の特徴と変化
解説 成田先生と母国語で対話できる幸せ 原田 誠一
【著者紹介】
1941年 名古屋市に生まれる
1966年 名古屋大学医学部卒業
1967年 名古屋大学医学部精神医学教室入局 副手
1970年 愛知県立城山病院 医員
1971年 名古屋大学医学部精神医学教室 助手
1978年 社会保険中京病院精神科 部長
1994年 椙山女学園大学人間関係学部 教授
2002年 桜クリニック嘱託(2011年まで)
2003年 大阪市立大学大学院生活科学研究科 特任教授
(2010年まで)
2011年 成田心理療法研究室 現在に至る
著書
「精神療法の第一歩」診療新社,1981年
(新訂増補版,金剛出版,2007年)
「心身症と心身医学」岩波書店,1986年(新装版,1999年)
「青年期境界例」金剛出版,1989年(改訂増補版,2004年)
「精神療法の技法論」金剛出版,1999年
「強迫性障害」医学書院,2002年
「精神療法家の仕事」金剛出版,2003年
「セラピストのための面接技法」金剛出版,2003年
「贈り物の心理学」名古屋大学出版会,2003年
「治療関係と面接」金剛出版,2005年
「精神療法面接の多面性」金剛出版,2010年
「精神療法を学ぶ」中山書店,2011年
内容説明
本書には、良質の臨床論文13篇が精選されている。精神科診断面接における留意点、面接を構造化するポイント、臨床現場の実感、全編に達人の臨床記録がちりばめられている。後半部には“成田善弘精読”とも言うべき秀抜な「解説」(原田誠一氏による書き下ろし150枚)を収載した。
目次
診断と見立て―精神科医の立場から
転移/逆転移―役割からの逸脱と再統合
解釈の実際―転移と逆転移の観点から
精神療法の深さ―精神科医の立場から
心理療法的関係の二重性
青年期患者と接する治療者について
強迫症者の世界―概念・臨床・精神病理学
境界例の個人精神療法―治療者の気持とその変遷をめぐって
境界例と思われる少女とその家族
総合病院におけるリエゾン精神医学の実践
心身症の心理治療的側面
分裂病者と会うときに
若者の精神病理―ここ二十年の特徴と変化
著者等紹介
成田善弘[ナリタヨシヒロ]
1941年名古屋市に生まれる。1966年名古屋大学医学部卒業。1967年名古屋大学医学部精神医学教室入局副手。1970年愛知県立城山病院医員。1971年名古屋大学医学部精神医学教室助手。1978年社会保険中京病院精神科部長。1994年椙山女学園大学人間関係学部教授。2002年桜クリニック嘱託(2011年まで)。2003年大阪市立大学大学院生活科学研究科特任教授(2010年まで)。2011年成田心理療法研究室(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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