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内容説明
こんな生き方は私の予定にはなかった。だけど、仲間と共に在る。「女性らしさ」から「自分らしさ」へ。22年ぶりに出所した元日本赤軍闘士・重信房子。自ら綴った決定版・青春記。
目次
第1部 はたちの時代(はたちの時代の前史;一九六五年大学に入学した ほか)
第2部 明治大学学費値上げ反対闘争(学費値上げと学生たち;自治会をめぐる攻防 ほか)
第3部 実力闘争の時代(社学同参加と現代思想研究会―一九六七年;社学同への加盟 ほか)
第4部 赤軍派の時代(赤軍派への参加と「七・六事件」;共産主義者同盟赤軍派結成 ほか)
第5部 パレスチナ連帯と赤軍派との乖離の中で(パレスチナ連帯の夢;パレスチナから見つめる)
著者等紹介
重信房子[シゲノブフサコ]
1945年9月東京・世田谷生まれ。65年明治大学2部文学部入学、卒業後政経学部に学士入学。社会主義学生同盟に加盟し、共産同赤軍派の結成に参加。中央委員、国際部として活動し、71年2月に日本を出国。日本赤軍を結成してパレスチナ解放闘争に参加。2000年11月に逮捕、懲役20年の判決を受け、2022年に出所(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
34
タイトルからは、重信房子の青春譜、といった印象を受ける。しかし読み進めていくと、その印象が半ば正しく、半ば間違っていることに気付かされる。魔女と呼ばれた学生運動の闘士にも、当時の若者達が謳歌した青春のひとときがあったはずで、重信自身が振り返る自叙伝には、歴史書には書かれていない、そんな若者のエピソードが綴られているに違いない。しかし本書は、彼女が辿ってきた闘争史の記述で、ほぼ染まってしまっている。それほど彼女の学生時代が運動で埋め尽くされていたことを物語っているということだ。(つづく)2023/09/25
やさぐれパンダ
32
1965年の明治大学二部入学以来の詳細な日々の記録。 当初はサークル連合の書記局の手伝いを始めた著者であったが、徐々に中心的存在になる。そして 社学同の活動を始め、とうとうブントの核心的存在に・・・。 当初は小学校の先生になろうとして大学に入った著者が、とうとう世界革命を夢見る人間に。 「こんな生き方は私の予定にはなかった」(本書あとがき) それにしても 永田洋子と森恒夫というのは 本当に悪漢だったのだ、ということがよくわかる。日本の学生運動を根底から破壊したのはこの二人だ。2023/07/12
川越読書旅団
25
元日本赤軍最高幹部重信房子が、彼女の青春と赤軍メンバーとして事件を起こすまでに至る経緯を彼女自身の視点から語る手記。日本赤軍に関してはこれまで体制側寄りのメディアが発信する情報にしか目を通したことがなく、当事者しかも元最高幹部の赤裸々なメッセージは読んでいて非常に新鮮。多くの犠牲者を出した事件に関与していた人物だっただけに、彼女の主張を全て是認するわけにはいかないが、傾聴に値する内容ではある。2023/11/11
チェアー
8
連合赤軍の過ちは、既に赤軍派の中に明確に組み込まれていた。まるで日本軍の過ちを見ているように思った。間違いと分かっているのに、このまま進めば必ず大きな破局が待ち構えているとわかっているのに、誰もそれを口に出さず、そのことが望ましいことであるかのように言い続けていた赤軍派は失敗を総括できず、やり方が甘かったとしか捉えなかった。2023/09/11
まんだよつお
8
ぼくは重信さんの思想、生き方に全面的に賛成するが、パレスチナに行ってから赤軍派時代の武装闘争を問い直し、非武装の直接行動、根本的な革命を考えるようになった経緯が今一つよくわからない。歴史にifはないと言うけれど、もし重信さんが連合赤軍に残り、NやMに代わって山岳ベース以降の指導的立場にあったなら、貴重な人命は失われずその後の流れも違うものになっていたのではないだろうか。負け続けで迎えた現在だけど、「あとがき」に込められている78歳の重信さんの、昔と変わらない強い意志に救われる。2023/09/26
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