内容説明
『CONTINUE』『GIRLS CONTINUE』にて同時連載中のコラム22本と書きおろし4篇を収録した、梅津瑞樹、初となる珠玉の随筆集。
目次
1 残機1(飢えている;少年期の影;27の夜;私的終末観;景色を覗く ほか)
2 梅津瑞樹短篇集(演劇の街;鯨;ゲートボール大会;仙人)
著者等紹介
梅津瑞樹[ウメツミズキ]
俳優、表現者。1992年12月8日生まれ。千葉県出身。主な出演作は、舞台、TVドラマ、映画ほかバラエティ番組でも活躍するなど、活動は多岐にわたる。2020年、『GIRLS CONTINUE』vol.2にてコラム『残機1』連載開始。その後、兄妹誌の『CONTINUE』でも同時連載。同コラムと書きおろし短篇を収めた本書にて、作家デビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きたさん
17
推しが何度か共演していることで名前を知り、読書家としてトーハンさんのYouTubeなどでお姿を見ることも多くなった俳優さんのエッセイ+掌編集。彼にはもっと偏屈でいることを期待してしまっているのか、思っていたより読みやすかったことを残念と思う自分がいたことに笑ってしまった。純文学や私小説を好んで読む人は、彼の人となりを知らなくてもきっとこの文章は好きだと思う。個人的には、もう少し長い小説を読んでみたいと思いました。2023/05/14
波多野七月
11
私は、この著者の方を知らない。「読んでほしいと、人に差し出されたから」という理由で手に取った。かろうじて、帯の惹句で「2.5次元の俳優だ」ということがわかるくらいだが、「生きづらそうな方だな」と感じた。尖った感性の持ち主で、かつ内面にあるものを言語化する能力に長けている。一言でいうと自意識を拗らせた方なのだが、同時に「何故、この本を勧められたのだ」という、「自分もまた、自意識を拗らせている人間だ」と浮かんだので考えるのを止めた。読み終えて、この方のSNSを検索している私がいた。シュッとしたイケメンだった。2024/03/23
七海トモマル
9
俳優、梅津瑞樹の随筆集。どんなもんかと思って読みましたら、かなりの書籍を読んでいないと出てこない表現の数々。よくこれだけの表現ができるなと感服いたしました。何を読んだらこんなに書けるようになるのやら。彼を見る目が変わりました。ただの俳優じゃない。2022/12/22
愁
8
唯の俳優では無いな!知ってたけど!ちょっと修飾でゴテゴテしたドラァグ クイーン的な文章で、もう少しストレートな表現があった方が入ってきやすいな〜と個人的には思います。書き下ろしの短編4篇、好きです。2023/04/12
こととこ
5
自身の少年時代を盗んだ個性のパッチワークと評すあたり、自意識と他者の視線の狭間で常に悩んでいるのだろうな…と。かと思えば「四の五の言わずやりたいことをやればいい」と強く言い放ったり。ただ部屋が散らかっているということひとつとっても、言語化が上手く、あるあるなことも殊更重大な問題なように感じられて面白かった。2023/07/13
-
- 電子書籍
- 偽りの保守・安倍晋三の正体 講談社+α…
-
- 電子書籍
- 神田川デイズ 角川文庫