出版社内容情報
憲法第九条を持つ国家として、日本はどこまで軍事的役割を担うことができるのか。日米ガイドラインは、米軍と自衛隊を有事の際に具体的にどう動かすかという取り決めである。米国のアジア戦略や日本を取り巻く安全保障環境の変化を受け、一九七八年に策定され、九七年と二〇一五年の二度にわたって改定された。本書は、その過程と内容を日本の自主性の発露という視角から捉え、日米安保体制の現在地と日本の防衛政策の本質を提示する。
内容説明
一九七八年の策定以来、二度にわたって改定された日米ガイドラインは、米軍と自衛隊を有事の際にどう連携して動かすかという軍隊の運用をめぐる取り決めである。憲法第九条を持つ国家として、日本はどこまで軍事的な役割を担うことができるのか。本書は、米国のアジア戦略や安全保障環境の変化を受けたガイドラインの進化の軌跡を、日本の自主性の発露という視角から捉え、日米安保体制の現在地と日本の防衛政策の本質を提示する。
目次
第1章 せめぎ合いから日米安保中心路線へ―78ガイドライン
第2章 同盟再確認と国際主義―97ガイドライン
第3章 憲法の限界―15ガイドライン
第4章 21世紀の「自主防衛」
第5章 自主と同盟―国際政治理論からの検討
終章 対米対等と新たな自己の発見
著者等紹介
北井邦亮[キタイクニアキ]
時事通信社外信部編集委員。1973年、千葉県生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業、96年に時事通信社入社、社会部、福島支局、外信部、ニューヨーク特派員、政治部、ワシントン特派員などを経て、2016年より現職。北朝鮮の最初の核実験(06年)を受けた国連安保理での制裁交渉、東日本大震災後の政府対応、オバマ政権下の米国防政策などを取材。20年3月、慶應義塾大学法学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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