内容説明
『夫のちんぽが入らない』から1年―衝撃のデビューを果たしたこだまが送る“ちょっと変わった”自伝的エッセイ。
目次
父、はじめてのおつかい
雷おばさんの晩年
ふたりのおばさん
私の守り神
ここは、おしまいの地
金髪の豚
川本、またおまえか
モンシロチョウを棄てた街で
春の便り
先生のうわさ〔ほか〕
著者等紹介
こだま[コダマ]
主婦。2017年1月、実話を元にした私小説『夫のちんぽが入らない』でデビュー。『Yahoo!検索大賞2017』小説部門賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
260
先日読んだ『夫のちんぽが入らない』に続いて、こだま2作目です。不幸を呼ぶ女の自伝的自虐エッセイ、面白くなくはないのですが、読んでいて辛くなります。2作でこの路線はお腹一杯なので、次は新展開を期待しています。2018/03/17
machi☺︎︎゛
164
「夫のちんぽが入らない」のこだまさんのエッセイ。夫の〜も深刻な問題だけど何故かクスッと笑える本だったけど、この本もかなーり面白かった。教師だしコミュニケーション下手だし多分見た目は真面目そうな人なのに、文章にすると自虐が過ぎて声を上げて笑うほど面白かった。また装丁とのギャップがすごい。こんな人と友達になりたい(*´ㅈ`*)2021/03/01
青乃108号
148
無口で内向的、自分に自信がない、ひとと一緒にいるのが嫌い、病気のデパートと言っても過言でない心身の不調、変わり者ばかりの家族。引き寄せの法則によるものか、おしまいの地なる所の「くっせえ家」で旦那と2人暮らす事になったこだまさんの不幸話しの数々に笑わずにはいられない。しかし笑いの中にも ひとと比べず、起きてしまった事は嘆かず受け入れて、すべてを良い様に考えて生きて行こう。というメッセージが込められており。 俺のようなメンヘラにもそれはキチンと、届いたし開封して中身を確認したが間違いなかった。これは本物だ。2021/08/27
ゆいまある
127
「夫のちんぽが入らない」こだまさんの、自伝的エッセイ。生まれ育った北海道の僻地に暮らす親族の放つ強烈な個性が毒々しく書かれ、笑いが止まらない、のも束の間。夫の仕事の都合で異常に汚く臭い家に引っ越した辺りから、自己肯定感の低さが目立つようになる。自分が不幸を呼び寄せると自虐的に書きながら、病気で働けず、夫の都合で調理ができないことで自責の念に駆られているように見える。どうか毒を吐きながら、美味しいパフェを食べつつ執筆を続けて欲しい。2021/05/23
じょんじょん
95
『夫のちん・・』のこだまさんのエッセイ。「災難を呼び寄せる体質」と本人も言われているように、次から次と不幸が彼女におそいかかる様子は壮絶です。自分もついていない体質だな、と思っていましたが、こだまさんは壮絶ですね。面白いエッセイを書く方は基本的に残念な出来事などを自虐的に解放できる方と思っていますが、こだまさんはその究極と思います。臭くて料理もできない家、学生時代の友人のアパートを思い出しました。(非水洗トイレ、酔って入ると必ず吐く)壮絶な状況でも悲惨にしない、こだまさんのユーモアもすごいと思いました。2019/05/06