- ホーム
- > 和書
- > 芸術
- > 芸術・美術一般
- > 芸術・美術一般その他
内容説明
世界最大の謎が2000年の時を経て明らかに。イエスは「いつ」殺されたのか。文献学の蓄積と最新の天文学を駆使してイエスの最後の日々を再現。
目次
イエスの最後の週をめぐる四つの謎
磔刑の日付を特定するための最初の手がかり
最後の晩餐に関する問題
イエスが生きていた時代のユダヤ暦を再現する
磔刑の日付
月は血のように赤くなる
イエスの最後の晩餐は“クムランの太陽暦”に基づいた過越の食事なのか?
最後の晩餐の謎を解く鍵と古代エジプト
古代イスラエルの失われた暦を見つける
イエスの時代に、古代の暦がイスラエルで使われていた可能性
最後の晩餐の日付―四福音書に隠された手がかり
最後の晩餐から磔刑まで―福音書の記述の新たな解釈
イエスの最後の日々を新たに再現する
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
誰かのプリン
13
最後の晩餐は何曜日か?キリストの処刑はいつなのか? 初めは興味深く読んでいたのですが、天文や暦がごちゃごちゃ論じているのが面倒くさくなり通説で良いのではとつくづく思いました。2019/10/23
Quijimna
10
まず驚くのは、イエスの存在も処刑もそして晩餐も、紛う方なき歴史的事実として誰もが扱っていること。それが、ほんとうは何年何月何日に起きたことなのか、を徹底的に科学的視点から検証する。いわばただそれだけの本。天文学から、暦と信仰から、最近話題の死海文書もフルに使い、探偵のように選択肢をひとつひとつ消しながら「真実」に迫る。 信仰を持つ者ならばこれをどう読むか。きっと、それは強く堅信に導く1冊になるのだろう。★★★☆☆2016/05/27
TheWho
7
世界史上最も有名でかつ謎の人物であるイエス・キリストの最後の晩餐から磔刑での死に至る迄の最後の一週間(聖週)を唯一記載している新約聖書の四福音書の矛盾を死海文書や古代エジプト、ローマ帝国等の古代の文献を紐解き、そして暦の歴史を踏まえて、キリストの最後の1週間を言及する一冊。キリストの死と存在を聖書学者や歴史学者の視点ではなく、比較人文学や自然科学の目で推論する興味深く面白い一冊です。2014/05/13
Viola
4
聖書の記述を歴史的事実として解明していく。4つの福音書に書かれる時間軸の微妙な歪み、最後の晩餐はある祭りの食卓だったのか。どうせ半分は空想でしょ、くらいの気持ちで読んでいたがこんなに真剣に検証する学問があるんですね。 ペンテコステの不思議な自然現象も、怪奇現象ではなく実際に起こっていた天候不順だったことが判明、聖書の世界とそこに書かれた人たちが急に現実のものとして迫ってきた。しかし、解釈には興味があるが時間が1、2年違おうが、過越祭が磔刑の先か後か、ってあまり興味がなくかな〜り斜め読みしました。2014/07/05
はあびい
2
イエス・キリストの最後の日々がいつだったかを、4つの福音書に書かれていることが矛盾しておらず、一貫性があるという観点で、謎解きをしていきます。物理学者でもあり、聖書学者でもある作者の切り口は鋭いです。2013/08/13