棺一基 大道寺将司全句集

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棺一基 大道寺将司全句集

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784778313067
  • NDC分類 911.368
  • Cコード C0092

著者等紹介

大道寺将司[ダイドウジマサシ]
1948年生まれ。東アジア反日武装戦線“狼”部隊のメンバーであり、お召し列車爆破未遂事件(虹作戦)及び三菱重工爆破を含む三件の「連続企業爆破事件」を起こし、1975年逮捕、1979年東京地裁で死刑判決、1987年最高裁で死刑が確定した。2010年に癌(多発性骨髄腫)と判明、獄中で闘病生活を送っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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かふ

19
同じ死刑囚でも坂口弘の短歌と大道寺将司の俳句は違う。それは短歌と俳句の形式的な違いだろうか?と思った。坂口弘の花は献花として他者(死者)に対する短歌の言葉としての花なのだが、大道寺将司の花は自身を託す枯尾花とか破蓮なのだ。それ以上に虫の句が多い。俳句の季語がそれらの言葉の題詠として機能するからだろうか。編者の辺見庸のあとがきに無季の句と季語の句として「懐に出面ある夜ちんちろりん」という句の解釈でこの「ちんちろりん」がサイコロ賭博だと無季の句になり虫の意味だと有季になり俳句だという。牢獄という環境で花や虫の2024/10/29

gtn

7
「革命をなほ夢想する水の秋」死刑囚である著者五十歳の時の句。閉ざされた空間のため、思想がフリーズするのだろう。共犯が超法規的措置により釈放、出国しているため、自分の死刑執行はないことを確信している著者。自分を追い抜いて執行されていく者へ、都度、追悼句を送る。しかし、著者にも病魔が忍び寄る。最後は、多発性骨髄腫により苦しみ抜いて死んだ。享年六十八。誰人も終末に清算されることから逃れられないのかもしれない。2018/12/23

misui

5
天皇暗殺未遂、三菱重工爆破事件などによって東京拘置所に確定死刑囚として収監中の人物による句集。1996年以降の1200句を収める。2005年頃までは収監された環境や心情を直截に歌うものが多く、作者の背景を抜きにして鑑賞に堪えるものは少ないが、「君が代を齧り尽せよ夜盗虫」「悪霊を持て余したり穴惑」「気が付けば一人になりし雛の夜」などはさすがに凄味を感じる。2006年からはやや作風が変わり、書名にもなった「棺一基四顧茫々と霞みけり」のように円熟を見せる。全体的には特異な人物のドキュメントとして読むべきだろう。2014/09/11

犬養三千代

4
俳句というのは、難しい言い回しや言葉、語句が多いと思った。句集は成田三喜夫さん以来です。囹圄(れいご)、獄舎(ひとや)、囚獄(ひとや)。同じ意味だか受ける印象は違う。長年獄舎にあり、拘禁反応にもならず、意志の強さを感じた。100余り 知らないことばがあった。点行は私の辞書にはなかった。2017/06/16

こきゃり

3
いいねぇ〜死刑囚は暇そうで!踏まれたか蹌踉ひ歩む蟻五匹。踏んだのはお前だよ2025/03/02

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