内容説明
少女たちによる新しいフェミニズムを形づくった、手作りの小冊子「ガール・ジン」、その歴史と活動を詳細に綴った初の解説書。
目次
第1章 もし私がこういうことを書かないでいたら、ほかの誰かも書きはしないだろうから―ガール・ジンが継ぐ、フェミニストの遺産と第三波の起源
第2章 なぜジンは重要なのか?―物質性と「身体化されたコミュニティ」の創造
第3章 ドレスアップをプレイする、ピンナップをプレイする、ママをプレイする―ジンとジェンダー
第4章 「わたしたちは、みなひとつではない」―ガール・ジンに見られる交差的アイデンティティ
第5章 「第三波フェミニズム」する―希望の公共教育としてのジン
著者等紹介
ピープマイヤー,アリスン[ピープマイヤー,アリスン][Piepmeier,Alison]
チャールストン大学英文学准教授。女性学、ジェンダー研究プログラムのディレクター。サウスカロライナ州チャールストンで暮らしている
野中モモ[ノナカモモ]
ライター、翻訳家。ジンをはじめ、多種多様な自主制作出版物を扱うオンラインショップLilimagを経営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くさてる
9
アメリカのミニコミ、同人誌である「ジン」。それを通じて自分の言葉で語るアメリカの女性たち。あえてアナログなかたちを選ぶことの意味や、表現するということの意味あいなど、興味深く読めました。実際のジンの例も多く収録されています。ただし、フェミニズムに詳しくないわたしには業界内での評価とか扱いについての部分が良く分からなかったです。もうちょっと親切な解説があれば、より理解しやすかったかな…。2014/11/08
∃.狂茶党
2
フェミニズムの本を読むのは初めてです。知り合いがジンについてのイベントをしていたことと、ライオットガールについての関心などから読み始める。彼女たちの表現と、その土壌となるもの、学術的な検討もあり、とても良い本です。 少年少女に読んでほしいので、図書館などにあると良いですね。2019/07/31
ガジ
1
『バッド・フェミニスト』と同じ野中モモさん訳だったもののこちらは読みやすかった。少女雑誌の投書欄よりも自由で快活で怒ってて(!)とても良かった。インターネットが普及してから物質の価値が高まったという著者訳者の見解に納得させられる内容だと思う。2022/03/08
ミヅキ
0
大学の研究で。日本とは違う文化の中のことだから、へえーって感じになってしまいがち。2016/07/26