内容説明
『軍艦武蔵』で日本の海戦史に新たな地平を切り拓いた著者が次に挑んだ戦後史の空白。新事実の数々によって浮かび上がった海上自衛隊、自衛官の本当の姿！普天間問題、海外派遣等、「現在」につながるすべてがこここにある。５年の歳月と関係者への綿密な取材を重ねてたどり着いた海上自衛隊誕生期激動の真実。
目次
序章 見えない自衛隊
第１章 海軍
第２章 海の戦争
第３章 海軍消滅
第４章 空白の海
第５章 朝鮮掃海
第６章 スモール・ネービー―Ｙ委員会と海上警備隊
第７章 胎動の海―保安庁警備隊
第８章 海上自衛隊誕生
終章 凌ぐ波涛
著者等紹介
手塚正己［テズカマサミ］
１９４６年１２月１５日、長野県生まれ。東京で育つ。日本大学芸術学部中退後、フリーの助監督として劇映画、短編映画に従事。岩波映画製作所にて初演出後、ドキュメンタリー映画、テレビ番組などを多数演出する。９１年、長編ドキュメンタリー映画『軍艦武蔵』を製作監督。その後１０年以上の取材期間を経て長編ノンフィクション『軍艦武蔵』（上・下巻、太田出版、新潮文庫）を執筆（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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蟹
2
読もうと思っていて長らく手をつけられていなかった。 某フォロワーもよく言うように、敗戦直後の話は今では信じられないことが多く、端的に言って面白い。それは創設直後の海上警備隊「神代の時代」も同じで、まずはそういう興味から読んだ。旧海軍の士官を中心に、様々な登場人物がいるが、この世代の人たちは近年次々に鬼籍に入りつつある。記録の残りにくい時代にあって、どれも貴重な証言が収められている。個人的には、海軍出身者たちの発言や考えに、共感と反発の入り混じった思いで読んだ。2018/08/15
shilo
2
海上自衛隊の歴史を追いかけるために読了。太平洋戦争中途から海上自衛隊創設までの流れを人物史を中心に記述されている。内容も濃くとても良本。人物史を中心に海自を追いかけている『海の友情』とあわせて読むと物語が深く読めてまた面白い。ただし、どちらも重要な参考文献は『聞書・海上自衛隊史話』である点も注意するとよいかと。2012/10/01
ごいんきょ
1
創設期の苦労がしのばれます。2013/12/10
