内容説明
3年連続でそれぞれ異なる殺人鬼に生命を狙われ「日本の犯罪史上もっとも有名な被害者」となった天見仄香は、現在、警視庁の犯罪被害者支援室に勤務している。未解決事件の再捜査の必要性を市民代表が審議する試験制度に参加し、自らの運命を揺さぶる「疑惑の少年」真壁巧と出会う仄香。真壁の周囲では、これまで両親や同級生など221件もの人間消失事件が起きていた。真壁巧は、はたしてクロかシロか?そして、仄香に迫る4度めの危機―。神の死を叫んだ哲学者が、現代社会に巨大な幻影を落とす。
著者等紹介
清涼院流水[セイリョウインリュウスイ]
1974年、兵庫県生まれ。1996年より作家活動を開始し、13年間に60を超す著作がある。カナダ人マンガ家カイ・チェンバレンとの合同公式サイト「bbb circle」を2009年5月1日にオープン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やな
15
初読み作家さん。表紙&タイトル買い。スゴく面白そうなミステリーに見えたので。でも、失敗したみたい。こらアカンわ。謎を煽るだけ煽って、このトリックはないわ。絶対不可能。こんなのを本にしていることに、逆にビックリしてもうた。でも途中までは抜群に面白いので、興味のある方はぜひ!2021/05/11
nari
10
もう少し、気分をスッキリさせてもらいたかったなぁ。なんか、モヤモヤする…。2014/10/24
冬鹿
5
不気味で不安定な展開にワクワクさせられた。怪奇に魅せられる。2025/03/04
あすかい
5
清涼院流水先生のミステリーは内側で完結している。例えば今回の作品でいうと、人間の消失の方法は語られてもなぜ人間を消したのかという動機は疑問にすらされない。なぜならば、それはこの作品の主題ではないからだ。よって、読者が抱く常識的な疑問にも作者は答えない。この徹底したスタンスは初期から批判の対象となっているが僕はそこがもっとも優れた長所だと思う。2015/06/29
chaoss
5
コズミック以来の流水読書。現実に近い設定、警察の登場で「やっと流水先生も一般に合わせるようになったか!」と期待した。登場人物の名前はキラキラだが、許容できる範囲ではある。警察の設定も現実感がなく2D的だが、読み易さを意識しており、そのために損なわれてしまったのだろうと推測できる。そして、最初の謎の提示が大胆で魅力的だ。この謎に納得できる現実感のある答えを提示できるなら、流水は一般で復活する! しかし、読後感はコズミックと同じであり、流水はやはり流水なのだと思い知らされた。芸風は変わらない! 流水大説!2014/12/09
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