内容説明
スポーツ、演劇、映像、音楽、お笑い、闘い―。全方位型エンタテインメントとして蘇る、新しいプロレスの指南書。
目次
第1章 生い立ち(両親からの影響;プロレスごっこの面白さ ほか)
第2章 DDT起ち上げ(プロレス界入り;三つのデビュー戦 ほか)
第3章 プロデューサーとして、経営者として(FMWからの引き抜き;FMWの倒産 ほか)
第4章 新しいプロレスが始まる(多角的経営戦略;インターネットの登場 ほか)
対談 高木三四郎×マッスル坂井
DDT選手名鑑
高木三四郎&DDT年譜
著者等紹介
高木三四郎[タカギサンシロウ]
1970年生まれ。大阪府出身。1995年2月16日、トラブルシューター高智戦にてデビュー。1997年にDDTプロレスリングの旗揚げに参加。以降、DDTのエースとして、プロデューサーとして、社長として、既成のプロレスの概念を覆すエンタテインメント・プロレスを展開し、新しいプロレスの可能性を切り拓いている。プロレスの未来を握るキーパーソンのひとり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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あーさー
1
高木三四郎さんが、自身を中心に立ち上げたプロレス団体DDTについて綴った一冊。部屋をひっくり返していたら見つけたので久しぶりに読み返しましたが、今読んでも興味深い内容でした。正直なところ私にハマる世界観ではなかったので観戦した回数は少なかったですけど、人気の理由はわかりました。2024/06/20
鼻毛カッター
0
「文化系」というのがしっくりこなかったんだけど、要するに「肉体を使って表現する芸術」というような意味合いかな。「芸術」というと日本では変に高尚みたいなイメージがあるから「文化系」という表現を使ったんだろうか。現在のプロレスはほとんど知らないが、格闘技が独立した興業となる以前は、ある種の祭りの一部もしくは一体化して行われていたことを考えると、DDTのやっていることは先祖返り的なものもあるのかな、と。2010/11/26
左脳
0
僕の印象ではDDTという団体は「文化系」というより「サブカル調」という感じです。それはさて置き、プロレスという曖昧な状況を中心にして現実を俯瞰しながら、デフォルメされたプロレス世界をメタ的に提示していく、という姿勢は面白い。高木三四郎クロニクルのいかがわしい魅力とともに、「プロレスという表現形態」についての思索を誘う一冊。2009/07/07
やいとや
0
生き残る人間には、きちんとクレヴァな頭が 付いている、という事か。プロレス本としては異色だけれど、めちゃめちゃ 面白かった。別の角度からメジャと云われるプロレス団体の限界を提示している辺りも興味深い。 2021/10/14