内容説明
音の響きとリズムが心に浸透していく「素読」の経験は、生涯を通じて子供の成長の助けとなる。寺子屋の知恵がいまよみがえる。
目次
第1章 素読を支えるもの
第2章 外国語早期教育と漢文素読
第3章 素読の歴史とさまざまな例
第4章 ヨーロッパでの経験
第5章 ユダヤ教の聖書朗詠
第6章 素読を始めるにあたって
著者等紹介
安達忠夫[アダチタダオ]
1944年、福島県平市(現いわき市)生まれ。東京大学大学院修了。埼玉大学教授。ドイツ・北欧文学および児童文学が専門
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感想・レビュー
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ユヒ
1
時間をかけて身にしみこんでいったものがあらゆる面で力になる。ことばで成り立つ世界だから、ことばを紡ぎだす力をじんわりゆっくり鍛えていくのは大切。それがいずれにじみでる教養になるのだろうなぁ。音訓式はこの本で初めて知った。2015/10/14
カモノハシ
1
素読したくなったのは、この本を読んでからだろう。意味がわかんなくても、何度も読みまくって内容を頭にすり込む。急がば回れ、時間はかかるが確実に内容を身につけるのが「素読」。素読=漢語というイメージがあったけど「書かれたものはすべて、素読のテキストになるうる」ということなので...。まずは好きな本から素読をしたいな。2013/04/14
花
1
そろそろ子どもに素読をさせようと思っての再読です。素読について知りたいならこの本を読めばいいと思います。薦めているテキストが四書五経だったり聖書だったりで、少々レベルが高いですが、そこは好きなものに変更してもいいと思います。この本もすでに絶版なのが残念…。2011/11/08
miyuki
0
素読に興味あったので読んでみた。素読の方法について、ざっくりとしながらも著者のやり方以外のものについても触れていたりして、それぞれにあったやり方でいいのだなと感じた。著者が東大で習ったときの先生の話が出てくるのだが、時代的にも出てくる当時の先生がその道の大家ばかりで、彼らの生きた証言をともなって展開されていくところも、個人的には読み物として興味がひかれた。 後半の章では、外国語の学習にも応用が利くことが示されていて、教育・学習の問題として、とても勉強になった。2021/09/21
Tommy
0
子供と実践しています。2014/04/21