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内容説明
失職した八王子冲は、友人の代理で通訳をすることになる。しかしクライアントのデザイン会社社長、玖珂元尚に渡された書類はフランス語で書かれていた。英語しかできない八王子は不要となるも、情報漏洩防止を理由に帰宅を許されない。傲慢な玖珂の態度に苛立ちながらも交渉の末、雑用係として雇われた八王子だったが彼の仕事に対する厳格かつ真摯な姿に好意を抱きはじめ…。書き下ろしSSも収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のこ
23
旧ノベルス版既読。書下ろし目当て。10年ぶりもっとか?読んだけれどお仕事バリバリ頑張る男ってやっぱりいいなぁと思った。25歳なんてリーマンとしてはペーペーもいいところなのに、部長職てどうよ、とか、前の会社の社長やら部長やらが部下ってのもどうよ、とも思うけれど、裏表なく前向きに頑張る受けは好感度大なので、まぁいっかーと火崎先生の力技エンディングにねじ伏せられちゃう。旧版のあとがきで、秘書の佐々木さんと豆腐屋の滝川さんの恋バナネタがあって、書下ろしはそっちを期待してたんだけれど、違ったのはちょっと残念。2017/09/06
なみ
19
ノベルス版未読。食らいつく受が好感持てて、そんな個性を気に入って愛するようになる攻もまたかっこいい((´∀`*))暴君ではあるけれど、あらゆる方向で真っ直ぐなんだろうね。秘書の佐々木さんが少しばかり気の毒(へこたれる人じゃないですが 笑)そんな佐々木さんの恋バナ、読みたいです。2017/08/18
華緯
16
新書版既読。とても好きなお話。設定とキャラの性格と作者さんのどこか第三者的な文章がベストマッチしてると思う。最初、冲に自分が必要としていた能力がないとわかると、話は途中でぶった切るわ、一方的に冲の人物像を決めつけるわ、本当にワンマンな玖珂だけど、反感はあまりない…。仕事第一なだけってのがわかるから。…で、…玖珂も仕事をしている冲の姿に惹かれた…っていうのがいい(それ以前に好意は持たれてますが…)。続編も良かった。いつも数段上から見ているような玖珂が、ちゃんと冲を思ってるのがダダ漏れなお話でした。2017/08/12
tanya
10
久々の火崎さん。きっちり仕事する受は好感が持てます。傲慢な攻様も顔でなく性格に惚れたのも納得。楽しく一気読みでした。2018/07/01
beniko
9
新装版らしい。絵師さんに惹かれて購入。お話としてもアタリでした。玖珂はカリスマ性のある社長で人に命令することになれている傲慢な男ですが、本当に仕事はできるし横暴さはない。八王子も外見は男にしては可愛い25歳ですが、仕事に対して真摯な思いを持っていて、自信家じゃないけど自分というものを持っていて物怖じしない。誰に対しても、玖珂に対してさえ態度を変えない毅然とした姿に好感が持てました♪玖珂も強引、傲慢な割に無理やりなHがないのもいい。悪に対しても痛快で、好きなお話になりました。既読の火崎作品は皆、一人称。2017/09/05