ハヤカワ文庫<br> 目を擦る女

電子版価格 ¥561
  • 電書あり

ハヤカワ文庫
目を擦る女

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 287p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150307363
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「わたしが目を覚まさないように気をつけて」隣室に棲む土気色の肌の女は言った。指の付け根で目を擦りながら―この世界すべてを夢見ているという女の恐怖を描いた表題作、物理的に実行不可能な密室殺人を解明する驚天動地の推理劇「超限探偵Σ」、無数の算盤計算によって構築された仮想世界の陥穽「予め決定されている明日」ほか、冷徹な論理と呪われた奇想が時空間に仕掛ける邪悪な7つの罠。文庫オリジナル作品集。

著者等紹介

小林泰三[コバヤシヤスミ]
1962年京都府生まれ。大阪大学基礎工学部卒。1995年、「玩具修理者」が第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞してデビュー。以後『人獣細工』『肉食屋敷』などの作品集で、緻密な論理とグロテスクなイメージを特徴とするSF・ホラー短篇の名手としての評価を確立した。2001年の長篇『AΩ』で日本SF大賞候補、2002年の作品集『海を見る人』が「ベストSF2002」国内篇第3位を獲得
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

44
「見晴らしのいい密室」という改題と短編の並び替えで再版された作品ですが笹井一個さんのイラストが好きなのでこの版で読了。表題作はくるりくるりと廻る妄想か現実か分からなくなる所に眩惑。人類のために自らの幸せを半ば、諦めて起きずに夢を見続ける女は不吉な予言は当たるが信じて貰えないカッサンドラのよう。「刻印」は蚊型宇宙人とのラヴストーリー且つとあることへの証明というとんでもない発想で度肝を抜かれました。「予め予定されている世界」は厳格的決定論の変形で「脳喰い」がこの短篇集のテーマを濃縮しているように思えます。2013/07/11

★YUKA★

43
表題作の『目を擦る女』、『刻印』が面白かった。他の5編はちょっと読みづらく、苦手でした。ハードSFというジャンルなのですね(゜゜)2016/12/18

紫伊

23
綺麗なロジックと絶妙な気持ち悪さ。短編で切れにまとめられている中にしっかり練り込まれていてとても面白い。好きなのは「目を擦る女」、印象深いのは「刻印」。「目を擦る女」は妄想と現実が入り乱れどちらの世界なのかわからなくなりどろどろした気持ち悪さとラストすっと綺麗に筋道が通るのが好き。「刻印」は好きな要素である人外の恋愛も相手がこうなるだけで一気に気持ち悪くなるのだなと思った。愛なのだ、でも…。オチの付け方がとても好き。これらの気持ち悪さがとても好み。2020/07/21

こら

19
7作収録の短編集。多くの作品で、現実/非現実についての言及があるが、そこからの話の展開は変幻自在。よって、SF、ホラー、ミステリ、ギャグと様々なジャンルが楽しめる短編集だった。その中でも、図抜けているのは表題作の『目を擦る女』。このラストはリドルストーリー??2015/02/07

Kent Kaseda

14
最近,悪い夢を見た。とても怖かったと同時に,「これを小説できたら面白いんじゃないか?」と思えるくらい,面白い夢でもあった。これをきっかけに,ホラー小説への興味がふつふつと湧いてきた。手始めに『玩具修理者』が面白かったので,小林泰三の小説を手に取った。本作は純粋なホラーというよりも,ホラー・SF・ミステリが入り混じった短編集である。個人的ベストは,やはり表題作の『目を擦る女』だ。ホラー的な不気味さと,ミステリ的な謎解き,そしてディストピアSF的な絶望感がブレンドされた傑作だ。2018/09/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/524516

ご注意
リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。