出版社内容情報
ぼくらの、戦いが終わる完結巻。
「ジアース、発進。」
2007年にTVアニメ化され、第14回(2010年)文化庁メディア芸術祭の優秀賞を受賞した名作が、完全版(全5巻)で復活!
少年少女たちの心の機微を丁寧に描き、その斬新な設定で巨大ロボットものの新境地を開いた『ぼくらの』は、
その後に漫画・アニメ・ゲームに大きな影響を与え続けているゼロ年代SFを代表する一作です。
今回は、描き下ろしカバーイラストはもちろんのこと、雑誌掲載時のカラーを完全再現、巻末には作品世界を深く読み解くための設定資料を特別収録。
さらに、最終5巻には≪描き下ろし新作漫画≫を収録した完全版となります。
14人目の操縦者に選ばれたのは、町洋子(マチ)。
戦いの前にウシロとマチは、仲間たちの家を訪ねる旅に出る。
残された家族は何を想うのか…、そして旅は終わり、最後の戦いへと向かっていく。
ゼロ年代SF漫画の名作、完結。
(本巻には第54話「町洋子1」から第65話「コエムシ 1」を収録)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
43
完全版にて再読。現地球人ではなかったマチ、未契約だったウシロの二人がパイロットに。大人に任せる選択肢を採らなかった二人は、仲間たちの家族に会いに行く旅に。遺された家族たちの環境は様々だが、この遍歴はきっと必要不可欠だったのだろう。そしてマチを襲う悲劇。最終巻の主役はたぶんコエムシ。意地悪でひねくれ者だったコエムシが妹の為に決断し、ウシロを励まし、そしてパイロットになる。ウシロの闘いは数十億人を巻き込む虐殺戦を余儀無くされるが、ウシロとコエムシが初めてシンクロし合う。悲痛過ぎる闘いの結末。(コメントへ→)2024/10/28
JACK
11
☆ 巨大ロボットで他の地球から来た敵を倒してきた少年少女たち。負ければ自分たちの地球が消滅し、勝てば相手の地球が消滅する。残酷な世界の選別は神の仕業なのか。残ったパイロット、町洋子と宇白純の2人は死んでいった仲間の遺族を訪ねる旅に出る。過酷な運命を背負わされ、世界のために散っていくのは辛いが、ほんの僅かな希望も描かれている。描き下ろしの前日譚は必読。消えそうな花火を見ながら宇白がつぶやく「人の命みたいだ」という台詞。この時はまだ自分たちの過酷な運命を知らないんですよね。涙が出ました。2020/12/02
ささやか@ケチャップマン
7
きちんと物語を完結させたな、という印象が強い。面白かった。2023/03/04
蝉、ミーン ミーン 眠ス
3
読破することにとにかくエネルギーを使う作品なので読み始めるまでには時間がかかってしまったが、一旦読み始めさえすればこの世界に引き込まれあっという間に読み終えてしまった。描き下ろしの前日譚もこの作品を構成するピースとして過不足のない内容だったしこれでようやく完全なぼくらのを味わうことが出来て感無量。2022/12/31
わーぷ
2
最後まで後味悪かったけど、最後の最後はしんみりした。書き下ろしの前日譚は自然学校初日の出来事。2020/11/04
-
- 電子書籍
- 捨雛ノ川 居眠り磐音(十八)決定版 文…
-
- 電子書籍
- カリフォルニアホテルインテリア