内容説明
ソドムの罪とはなにか?聖書に記されていることは正しいのか?キリスト教の生み出した同性愛への偏見を聖書学から批判する!
目次
第1章 問題の所在―新約聖書は同性愛を罪と見なしているか?
第2章 「性」の歴史的研究―歴史的考察の対象としての新約聖書の「性」
第3章 用語と概念―研究史的に
第4章 古代ギリシャ・ローマ世界のホモエロティシズム―権力構造としてのセックスとジェンダー
第5章 「ソドムの罪」は同性愛か?―創世記13章、18章、19章とユダ書7節
第6章 新約聖書におけるポルノス(PORNOS)―ギリシャ・ローマ世界の売春構造と男娼
第7章 「女のような男/女々しい男」は罪人か?(Iコリント書6章9節)―古代ギリシャ・ローマ世界におけるマラコス(MALAKOS)
第8章 男と男が寝るのは罪か?―Iコリント書6章9節とIテモテ書1章10節
第9章 ジェンダーの「用法」―ローマ書1章26‐27節におけるクレーシス(chresis)
第10章 結論―同性愛と新約聖書
著者等紹介
小林昭博[コバヤシアキヒロ]
1967年北海道小樽生まれ。1993年農村伝道神学校卒業。1993年日本基督教団宇佐美教会牧師、1997年同神戸イエス団教会牧師、2003年同西宮公同教会牧師、2006年関西学院大学大学院奨励研究員を経て、2008年関西学院大学大学院神学研究科博士課程後期課程修了。博士(神学)取得。2013年より北海道江別市にある酪農学園大学教員(キリスト教応用倫理学研究室)。現在、同教授。専攻は新約聖書学。研究室の主要なテーマはジェンダー・セクシュアリティ研究。日本基督教団北海教区平和部門委員会委員(靖国・天皇制問題担当)、関東神学ゼミナール『fad』編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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