感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
48
改めて読むと、緻密な計算と伏線の数々に驚く。中二病と云われようとも、誰かを守って死ぬ、あるいは愛する者の為に自己犠牲を払う、これは脳内快楽の最たるものかもしれない。自己満足の究極形なのだろうが、この物語はその一歩先まで突き抜けてはいないだろうか。何も知らず死んでいった最初の二人さえ、その背景や家族は後に回収され、捨てられていない。感動ポルノに陥らず、ただ泣かされるだけでなく「自分だったら…」と惑う。立派過ぎる13歳たちを斜めに見るだけでなく、その先に在る死生観を考えさせられている事に気づく。2020/07/14
JACK
12
☆ 臨海学校に参加した15人の少年少女たちは洞窟の奥で怪しげな男と出会い、彼の作ったゲームに参加する約束をする。しかし、巨大ロボットで巨大怪獣を倒すそのゲームは現実の戦いだった。突然現れた怪獣は街を踏み潰し、人を殺していく。自分たちはロボットで怪獣を迎え撃たなければならない。怪獣を倒さなければ地球が滅びるという。そして、そのロボットは彼らの命を原動力にしているのだった…。まだ中学生の子供たちに突き付けられた残酷で容赦のない物語に胸が苦しくなります。連載当時も読んでいましたが、後味の悪さは変わりません。2020/07/23
参謀
3
衝撃作「なるたる」を完結後に描いたのは14人の子供達の命で動くロボットもの。1戦闘ごとに奪われるパイロットの命。それでも地球を救う為に戦う事を決断させられる子供達。さらに前作同様、子供達の背負う闇と社会の闇を描いていて、読むのはかなり苦しいです。やはりこの作者はこの路線の方が読み応えがあります。過去に通常版は全部読んだと思いますが、結末がどんなだったかはっきり覚えてないです…もう1度ちゃんと読みたくなりました。2023/07/09
ちから
3
久々に読むと、やはり面白い。。高校の頃を思い出します。2022/07/18
蝉、ミーン ミーン 眠ス
1
2年以上積みっぱなしにしてしまっていたが年末年始の休みを利用して手を付ける。完全版を名乗るには不完全なところがあるのはなんだけど作品としての面白さは何年経っても色あせない。2022/12/31